執筆者: バー・ボルドー (富川力道) 
仕事依頼・取材依頼はこちらFacebookでお願いします。

今日は国際母語デー(International Mother Language Day)ですね。
ユネスコが1999年11月17日に制定したそうです。言語と文化の多様性、多言語の使用、そしてそれぞれの母語を尊重することを推進することを目的としています。

国際母語の日について、次の和訳をご参照ください。
国際母語の日は毎年ユネスコの加盟国と本部で、言語と文化の多様性と多言語主義を推進するために祝されています。
mbi

言語はユネスコの目的の中でも核心にあります。 諸言語はわれわれの有形・無形の文化遺産を保存するためのもっとも強力な手段です。

母語を広めるための全ての運動は言語の多様性と多言語教育とを勇気付けるだけでなく、 世界中の言語と文化の伝統について存分に意識を高め、理解と寛容と対話に基づいた連帯感を養うことにつながります(試訳:日本エスペラント学会)。

さて、わたしたち在日モンゴル人たちは、今日もう一度わが母語であるモンゴル語、モンゴル文字について考えてみましょう。内モンゴルにおけるモンゴル語は日増しに混合語化し、きれいなモンゴル語で話せる人は減少しているのではないでしょうか。モンゴル文字の使用は軽視されているのではないでしょうか(先日同サイドにて掲載)。その中で、わたしたちはモンゴル民族の一員として自分自身でどのような言動をしてきたでしょうか。漢語を交えないで、きれいなモンゴル語で話そうと努力しているでしょうか。周りの人々にもきれいなモンゴル語で話そうと勧めているでしょうか。いや、そもそも自分自身が無意識のうちに混合語で話しているのではないでしょうか。
 
現在のわたしたちにはきれいなモンゴル語で話そうという小さな日常的な努力が何よりも大事だと思います。

昨年の夏、帰省して、自分の親戚や周りの友人たちが無意識のうちに漢語交じりのモンゴル語、つまり混合語を話しているのが目に余りました。わたしは、その都度みんなに注意しましたが、数日経つと、みんなも意識的に混合語を話すまいと努力していました。ひと夏のちょっとした成果だったような気がしました。日本でももちろん周囲の知人に常に注意をしているつもりです。

昨夏書いた、「きれいなモンゴル語を話そう」という拙文が、このほど『内モンゴル青年』誌の2013年2号に掲載されました。何か所誤植がありましたので、別途訂正文をつけて、ここにて原文を掲載させていただきます。
 
駄文ではありますが、皆様のご叱咤のほどをお願いします。

みなさん、モンゴル文化を守るのはわたしたち自身です。
せめて漢語を交えない、きれいなモンゴル語で話しましょう。
 

Talk Now! はじめてのモンゴル語
Talk Now! はじめてのモンゴル語
このエントリーをはてなブックマークに追加