はじめてのモンゴル観光の最大の不安は、トイレ事情です。特に女性には気になる問題です。そこで、モンゴルのトイレ事情とその対策を書いてみようと思います。


◆草原のトイレ事情◆
モンゴル観光の移動は、草原、草原、また草原をひたすらに自動車で移動します。そして、「トイレ休憩にしましょう!」と車が停車するところは、たいてい、こういうところだったりします。

sougen01

360度、遮蔽物ゼロ。
男性はともかく、女性にはいくらなんでも、あんまりです。
中には地平線の果てまで走って、何とか見えないところに行こうと試みる人もいますが、心配されて車で追いかけて来られる場合もあります。というのも、モンゴルの草原には触れただけで1日中痛いイラクサなども自生しているためです。はじめてのモンゴルで、草原の単独行はおすすめできません。

最善の対策は、トイレのタイミングはこちらからお願いすることです。
モンゴルの草原は、車で30分走るごとに風景が変わります。起伏が自然の遮蔽物になっている場所が、チャンスです。
sougen02
ここなら何とか・・・!
そう思ったら、添乗員さんやドライバーに声をかけましょう。

「ビー・ザスマール・バエン!」
(私はトイレに行きたいです〜〜〜!)

ウエットティッシュを常備しておく
と便利なのは、言うまでもありません。

また、事前に添乗員さんにデールを用意してもらうのも有効です。
deel
写真は冬用のデールです。デールは一言で言えば、でっかい浴衣のような形をしています。このデールを羽織った状態でトイレをすれば、より確実にプライバシーを保てます。モンゴルの女性も草原のトイレでは多用していますので、言えばすぐに用意してくれるでしょう。

他に草原のトイレで気をつけることは、川のそばでしない(川は汚さない)こと、犬が周囲にいないか確認する(噛まれないように)ことです。


◆民家のトイレ事情◆

民家のトイレは日本とあまり変わらない水洗のものもあれば、屋外に小屋があり、穴の上に板を敷いたタイプのものもあります。後者は夜間、落ちやしないかと不安になります。そこで、ペンライトなどの明かりを用意しておくと便利です。モンゴルは断水も日常茶飯事なので、やはりウエットティッシュは必携になります。
また、遊牧民のゲルの場合、番犬が来ないようにしてもらう必要があるので、必ず声をかけてください。


◆都会のトイレ事情◆

ウランバートルのトイレは、ホテルやビルですと日本と遜色ないものが多く、心配無用です。一応、公衆トイレは有料ですが、それでも10円程度です。都内を観光中に急にトイレに行きたくなった場合、万一見知らぬオフィスビルなどのトイレを借りる場合もあります。その時に、まれにお金を求められますが、同じ金額で済みます。

以上モンゴルのトイレ事情でした。少なくともモンゴル観光で、トイレ事情の悪さを理由にリピーターにならなかった人はいません。モンゴルの大自然を、存分に満喫してくださいね。


2011年8月6日
みずばしょう
このエントリーをはてなブックマークに追加