こんにちは、ひでと申します。大変ご無沙汰しておりました。
2月24日以来、ロシアによるウクライナ侵攻が勃発し、世界が固唾を飲んで戦況を見守っている状況です。
私は以前、モンゴルとロシア・ウクライナに関して以下の記事を寄稿させて頂きました。
ロシアを語るにはモンゴル帝国の歴史が欠かせません。
ロシアを語るにはモンゴル帝国の歴史が欠かせません。
お時間に余裕のあるかたは一読頂ければ幸いです。
○モンゴル・タタールのくびきとキエフ・ルーシ継承権問題
○モンゴル帝国(ジョチ・ウルス)とクリミア・ハン国
○モンゴルはタタールから生まれた
○ウクライナ モンゴル政府に13世紀の「タタールのくびき」の補償を要求か!?
さて、ベラルーシの反政府系動画メディア「NEXTA」3月1日付けの動画投稿に東洋人らしき年齢20歳前後の若い兵士が写っており、ネットでも一時話題になりました。
Two of Putin's Buryats were captured in #Berezovka. As usual, they "knew nothing". pic.twitter.com/zgmQqLl5v4
— NEXTA (@nexta_tv) February 28, 2022
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詰問しているウクライナ人と思われる男の口から「ブリヤート?」と聞こえ、兵士も「ブリヤート」と答えていますので、この兵士はブリヤート共和国出身のロシア兵であることがわかります。


○ブリヤート共和国旗
ブリヤート共和国とは、かつてのモンゴル帝国の一部であったモンゴル系の共和国であり、1689年に締結されたネルチンスク条約でロシア帝国に割譲された土地です。ロシアの行政区分で言えば「極東連邦管区」に所属します。
ブリヤート共和国とは、かつてのモンゴル帝国の一部であったモンゴル系の共和国であり、1689年に締結されたネルチンスク条約でロシア帝国に割譲された土地です。ロシアの行政区分で言えば「極東連邦管区」に所属します。
恐らくこの兵士もロシア軍の「極東軍管区」所属の兵士であると思われます。「極東軍管区」は日本のシベリア出兵の際にも干戈交えた歴史を組む部隊です。
※寄稿者注:「極東軍管区」は2010年より「東部軍管区」に改編されています。現在、ブリヤート共和国は「東部軍管区」の管轄になっています。
※寄稿者注:「極東軍管区」は2010年より「東部軍管区」に改編されています。現在、ブリヤート共和国は「東部軍管区」の管轄になっています。
モンゴル帝国の末裔は現在ロシア兵として任務を全うし、図らずもロシアの侵略の尖兵とされている実態。やはり「少数民族」や「植民地」「属国」になるという事はこのような運命になりうる。某大阪府知事だった某氏も含めた、私たち日本人全体が理解したようが良いと思います。
そして同じ3月1日の別の「NEXTA」の映像にはブリヤート兵の遺体が投稿され、プーチンへのメッセージとなっています。
The corpse of a #Russian occupant who came to #Ukraine from as far away as #Buryatia.
— NEXTA (@nexta_tv) March 1, 2022
National minorities of #Russia, do you want to continue to give your lives for #Putin? pic.twitter.com/XNbYG1QlH6
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(寄稿者註:2022/10/4 一部修正・加筆しました)
寄稿者:ひで
寄稿者:ひで
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