
まいど、編集長のタケシです。
コロナが原因で日本・モンゴル交流会やイベントがほとんどやってない状態です。
しかし、昨年もモンゴルに関する書籍は何本かありましたので紹介したいと思います。
相撲・力士・横綱
白鵬本紀(1)〔英雄の子〕
第1巻 「英雄の子」では、15歳の時、モンゴルから来日した、ムンフバト・ダヴァジャルガル(白鵬の本名)が、紆余曲折を経て、初土俵を踏むまでが描かれる。第1番 英雄の子第2番 運命の臼(うす)第3番 強運の星第4番 兄弟子・龍皇(りゅうおう)第5番 稽古は裏切らない!第6番 稽古はちゃんこ第7番 憧れの国技館第8番 神様を戴く第9番 白鵬誕生第10番 過酷な新弟子修行第11番 泣き笑いの五月場所第12番 栴檀(せんだん)は双葉より芳(かんば)し付録読み物 徳俵コラム:相撲用語や隠語を解説
第2巻では、名古屋場所全勝優勝、千秋楽相星決戦、内弟子への思いが明かされることになる。さらに、第23番、24番では、その全てを、9月30日付で引退した白鵬の独占告白にあてている。
内容説明専属トレーナーとして白鵬から絶大な信頼を寄せられる著者が、日々記したメモから明かす、最強横綱の流儀。その驚くべき準備力、超一流の習慣からは、相撲ファンのみならずアスリート、ビジネスマンなどすべての人が、仕事や人生に生かせる学びを得られる。目次第1章 「弱さ」を認める第2章 「勝つ」ためのこだわり第3章 「変わらない」ことの意味第4章 「変える」勇気第5章 あの日、あの時第6章 未来に向けてノートから気付きをくれた言葉たち
白鵬翔とのショートメール! 孤独なひとり旅
双葉山と四つに組んで相撲を取った夢を見たーー(白鵬) 白鵬翔とのショートメールを通じて、横綱の生き様にせまりたいと思いました。 髷を落とす前に、土俵にかける「ありのままの姿」を伝え、読者の方々がご自分の生き方になにがしかの示唆を得ていただけたら、この上ない喜びです。(著者) 不世出の横綱の心の内側を伝える稀有の書。
おまけ SWITCH SPECIAL ISSUE 白鵬翔 さざれ石の巌——大横綱の軌跡
取材期間約300日にわたる渾身のドキュメント。カルチャー誌「SWITCH」が特別増刊で贈る、歴代最多優勝大横綱の素顔第69代目・大横綱 白鵬翔。15歳で祖国モンゴルを離れて日本へとわたり、多くの苦難を乗り越えながら22歳で横綱の地位へと上り詰める。その後、数々の記録を打ち立てつつも、度重なる怪我に苦しみ、2021年3月には膝の大手術へ。肉体が限界を迎える中、懸命なリハビリを経て稽古場に立ち、7月場所で全勝優勝を果たした。本特集は命を賭して相撲の魅力を伝えた男の素顔を徹底取材したものである。
大人気シリーズ チンギス紀
チンギス紀 十一 黙示
チンギス・カンは、弟や息子たちと共に金国に大軍で遠征し、攻城戦をおこなっていく。対する金国は、定薛を総帥とする防衛軍を組織し、福興が軍監に就く。ホラズムの皇子ジャラールッディーンは、ジャムカの息子マルガーシらと共にサマルカンドに戻る。マルガーシはアラーウッディーンに謁見を果たした。そしてチンギスは任城に進軍した際、旗を出さずにある場所へと向かう。そこにはかつて漢たちが集まった湖寨があった。
チンギス紀 十二 不羈
モンゴル国の鎮海城をあずかるダイルは、三千の守備兵を組織し、三つの砦に配置した。領土は拡がり、チンギス率いる十万の遠征軍は鎮海城とは逆の方角(東)に出撃している。チンギスが滅ぼしたナイマン王国の元王子グチュルクは逃亡し、モンゴル国の西に位置する西遼の帝位を簒奪していた。西遼が数万の兵を動員できると考えるダイルは、その懸念を雷光隊を率いるムカリに話す。一方、モンゴル国の侵攻を受けている金国では、完顔遠理が精強な五万の騎馬隊を整えた。また、先の戦いでモンゴル軍の兵站のいくつかを切ることに成功した耶律楚材が、政事の立て直しに力を注ぐ。南の潮州で暮らすタルグダイとラシャーンは、かつての部下ソルガフの遺児トーリオを息子として扱い、自分たちの商いについて学ばせようとしていた。治めるべき領土は急激に大きくなり、守るべき国境線も広がっている。チンギスはボオルチュと、戦の状況や物流など、国のありようについて話す。強き者たちに異変が生じる十二巻。
チンギス紀 十 星芒
母の好きな花を集め、チンギス・カンは、妻と弟妹が集まった家帳へと向かう。草原の覇者チンギス・カンは、従来の騎馬隊に加えて、ボレウに歩兵部隊を、ナルスに工兵部隊を整備させていた。陰山の陽山寨を拠点に、騎馬隊と合流させ、まずは西夏の城郭へと軍を動かそうとする。ジャムカの息子マルガーシは、流れついたトクトアのもとで苛烈な修業を積み、次なる道へと動き出していた。ホラズム・シャー国の皇子、ジャラールッディーンは10歳で、護衛のテムル・メリクと共に旅に出る。予期せぬ邂逅が、それを待ち受けていた。新たな幕開けの予感をもたらす好評第10巻。
おまけ 戦神紀 チンギス・ハーン戦記(字幕版)
幼い頃に父を亡くし、母に育てられた部族長の息子であるテムジン(後のチンギス・ハーン)。幼い頃からの恋人ボルテと結婚するために故郷に戻ったが、テムジンを疎ましく思う親族らの仕掛ける罠にはまり、ボルテを連れ去られてしまう。 盟友の契りを結んだボオルチュやシャーマンの長老たちの協力のもと、テムジンはボルテを救い、大草原を守るために戦へと乗り出す!(C)2018 FUNDAMENTAL FILMS Co., Limited All Rights reserved
内モンゴル
内モンゴル紛争 ──危機の民族地政学
2020年夏、中国政府は内モンゴルの公教育からモンゴル語を排し、中国語を母語として押しつける決定を下した。なぜ中国は民族同化政策を採ろうとするのか。それを理解するにはユーラシア史の中でモンゴルを見る地政学的視点が必要だ。遊牧民の世界、チンギス・ハーンのモンゴル時代、イスラームとの関係、近代国家形成・民族自決問題、日本による植民地化、ソ連・中国による分断などのモンゴルの歴史の要所を明快に解説。そこから現在の内モンゴルにおける紛争の深層を照射する。
紅衛兵とモンゴル人大虐殺 ――草原の文化大革命 (
文化大革命で中国政府は内モンゴルのモンゴル人三四万六〇〇〇人を逮捕し、二万七九〇〇人を殺害した。それを実行した紅衛兵の実態を暴き、虐殺の真相に迫る。
歴史
世界史のなかの蒙古襲来 モンゴルから見た高麗と日本
<蒙古襲来>──海を渡ってやって来たのは本当にモンゴル人だったのか!?日本とモンゴルとの関係といえば、誰もが知っている鎌倉時代の「蒙古襲来」すなわち元寇。元という国のモンゴル人が攻めてきたという前提で語られる国難です。二度とも水際で追い返すことができたので「神風が吹いた」「鎌倉武士が強かった」「元軍の矢が尽きた」など、その勝因が盛んに論じられてきました。他方、大陸側ではどう語られているでしょうか。当のフビライ・ハーンにとっては「辺境のエピソードの一つにしかすぎない」(著者)うえに、いまどきのモンゴル人では、近年まで学校で教えられてもいなかったとか。では、元はなぜ日本征討に来たのか。「モンゴル人が主になって攻めてきたものではなかったという視点をもつことが必要」という著者の指摘に、当初の固定観念からまず解き放たれます。元朝には当然、モンゴル人はいましたが、元の直轄地だった高麗の軍が、日本への嚮導役をさせられたことは、近年の研究により知られています。加えて、日本遠征の総司令官はモンゴル人の可能性が極めて低く、副司令官も高麗人、漢人、南宋人などで構成されていて「そこにモンゴル人はほとんどいなかった」という著者の見解には衝撃を受けるでしょう。本書では、モンゴル史を専門とする著者が、『元史』や『高麗史』などの一次資料を紐解きながら、壮大な世界史の視点で「蒙古襲来」を再検証。歴史好きを飽きさせない一冊です。
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