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まいど、編集長のタケシです。

先日、モンゴルの歴史家と言語学者とたちといろいろ話をしました。
その話のポイントをみなさんにシェアさせて頂きます。

なお、当サイトでは15年前から運営してきました。
そのため「南モンゴル」を「内モンゴル」と表記してたのですが、これからは正式に「南モンゴル」と書くようにします。


南モンゴルと内モンゴルの違いとは?


モンゴルのキリル文字の歴史はたったの80年。
しかし、その影響が大きい。

例えば:
南モンゴルはモンゴル語でӨвөр Монголと言う!
今となってӨмнөд Монголという人もいる。そもそもӨвөрという文字はӨмнөの意味がある。

では、なぜ
ӨвөрではなくӨмнөというのか?

かんたんに言うと、他言語で書かれた資料や論文をモンゴルのキリル文字に翻訳したからだと言われている。

英語の場合、
Өвөр МонголはSouth Mongoliaになる。
そして、
South直訳するとӨмнөдになる。

翻訳の翻訳になったわけだ。


日本語でモンゴルを蒙古と表記しないように友人の学者が動いて、努力した結果ほぼ浸透したようだ。
心より感謝。

南モンゴルを中国の公式文書やパスポートでは英語でInnner Mongoliaと表記している。そのため、モンゴルを外モンゴルという人が出てきた。


南モンゴル、正式に英語表記ではSouth Mongoliaになる。モンゴルはMongoliaでいいのだ。内モンゴル、外モンゴルという言い方をなるべくしないようにと、最近の傾向である。内、外というのは政治的な洗脳、戦略の謳い文句である。

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まとめると

・日本語
南モンゴル(内モンゴルは禁止)

・英語
South Mongolia(Innner Mongoliaは禁止)

・モンゴル語
Өвөр Монгол(Өмнөд Монголは禁止)

とくに、情報発信する人、新聞やテレビなどメディアの方は表記を注意してください。
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