
Photo : モンゴル・フブスグル県ムルンで買ったトナカイ遊牧民「ツァータン」の人々の暮らしの絵
モンゴルから帰国して、投稿がしばらく空いた。
数日、次の旅へと装備の見直しをしつつ、溜まった要件をこなしつつ、こころが落ち込んだ。
「モンゴルが好きだな」
と、積極的に歩み寄ったからだと思う。
「モンゴルロス」というやつだ。
実はいままで、モンゴル旅行が嫌な時期があった。
日本の古都でながく伝統産業をしている家の、大金持ちのお嬢さんとモンゴル旅行をした時のこと。
「モンゴルで旅をするにはお金がたくさん必要」
というお嬢さんの思い込みに付き合って贅沢な高級レストランでモンゴル人を接待したり、長距離のガソリン代を払ったり買い物をどんどんしたあげく
「費用はワリカンだからね」
と、自分にはかなり負担になるお金を求められて続けて以来
「モンゴル人は平気で人を搾取するひとびとだ」
モンゴル人たちも平気でモノをねだるようになってきて
「モンゴル人は他人からお金やモノをねだる人々」
という、嫌な印象をもっていた。
でもこの2年、お嬢さんから離れてモンゴルへ旅して、そんな考えはある程度は消えてきている。
わたしは、いい人たちと付き合って、モンゴルがすこしづつ好きになってきたと思う。
寄稿 大道卓矢
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