毎度、編集長のタケシです。
今さらですが、モンゴルの伝統楽器モリンホール、馬頭琴の由来に関するお話をしたいと思います。日本では「スーホの白い馬」が有名ですが、本場のモンゴル国ではあまり知られてません。それもそうです、「スーホの白い馬」は内モンゴルの民話であるからだ。
内モンゴルとモンゴルの違いと由来
実際の内モンゴルでもみんな知っているかというとそうでもないです、日本は小学の教材に絵本として載っているからほとんどの人が知っているのではないかと思います。
「スーホの白い馬」のあらすじ
ある日、遊牧民の少年スーホは帰り道で倒れてもがいていた白い子馬を拾い、その子馬を大切に育てる。それから数年後、領主が自分の娘の結婚相手を探すため競馬大会を開く。スーホは立派に成長した白い馬に乗り、見事競馬大会で優勝する。しかし、領主は貧しいスーホを娘とは結婚させず、スーホに銀貨を三枚渡し、さらには白い馬を自分に渡すよう命令する。スーホはその命令を拒否し、領主の家来達に暴行され白い馬を奪われる。命からがら家へ辿り着くが、白い馬を奪われた悲しみは消えなかった。 その頃、白い馬は領主が宴会をしている隙を突いて逃げ出したが、逃げ出した際に領主の家来達が放った矢に体中を射られていた為、スーホの元に戻った時には瀕死の状態であった。看病むなしく白い馬は次の日に死んでしまう。スーホは幾晩も眠れずにいたが、ある晩ようやく眠りにつき、夢の中で白馬をみる。白馬は自分の死体を使って楽器を作るようにスーホに言い残した。そうして出来たのがモリンホール(馬頭琴)であった。
(引用元:ウィキペディア)
アルタンホヤグ=ラブサル
三省堂
2010-05-22
「フフーナムジル」(翼の馬)のあらすじ
フフー・ナムジルという青年がいて、不思議な馬を持っていました。その馬は昼間は普通の馬なのだが、夜になると翼が生えてきて、1年かかる距離を一ヶ月、一ヶ月かかる距離を一日で飛びきってしまう不思議な馬でした。毎晩青年は馬に乗り、遠いところに住む恋人に会いに行きました。ところが、フフー・ナムジルに恋をする別の女性がそれを知って、嫉妬の余、馬の翼を切ってしまいました。翼を切られた馬は死んでしまい、フフーナムジルは馬も失い、恋人にも会えなくなってしまいました。それで青年は悲しさを紛らわすために馬頭琴を作り、恋人の歌や馬の走り方、鳴き声など音楽にして歌ったのでした。
(引用元:モンゴルのいろいろ by нэг モンゴル人)
結局、どちら悲しいお話であります。
馬頭琴の公演をみに行く時は、ぜひこの民話を思い出して頂けれたらと思います。【告知】
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コメント
コメント一覧 (1)
昔、フフナムジルという歌が上手な青年がいました。
18歳で徴兵されたある日の事、草原にある湖のほとりで歌っていたフフナムジルの歌声に王様のお姫様が聞きほれ、それがきっかけで二人は恋に落ちました。
フフナムジルが故郷に帰る事になり、別れを惜しんだお姫様は、フフナムジルに翼の生えた黒い馬をプレゼントしました。名前はジョノンといいました。ジョノンは風のごとく速く、フフナムジルは遠く離れたお姫様がいる街まですぐに行けました。フフナムジルは夜中にジョノンに乗ってお姫様に逢いに行き、朝家に帰る日を3年間も続けていました。3年間近く夜家にいないフフナムジルを不審に思ったある人が、黒い翼のある馬の存在をつきとめ、素晴らしい馬を持つフフナムジルに嫉妬し、ジョノンの翼をはさみで切ってしまいました。翼を切られたジョノンはすぐに死んでしまいました。愛馬ジョノンを奪われたフフナムジルは、悲しみに暮れました。しかし愛馬の存在を記念に残したいと思ったフフナムジルは、ジョノンの毛皮や尻尾を使って弦と弓を、木彫りで馬の頭を作り、楽器を作りました。これが馬頭琴といわれています。