海外旅行の楽しみのひとつはお土産です。しかし、モンゴルは欧米や他のアジア諸国に比べ、どのような良いものがあるのかは、あまり知られていません。

ネットで検索したり、旅行会社に問い合わせてみても、いまひとつモンゴルのお土産には魅力を感じられず、安価なものだけを買って済ませてしまうことも多いと言えます。

今回はモンゴルのお土産の中でも、あまり世に知られていない極上品にスポットライトをあててみたいと思います。

モンゴルの油彩画
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モンゴルの自然や人や歴史をモチーフにした、高品質の油彩画があります。
油彩画はデパートや土産物店などで購入するよりも、美術館で購入するほうがおすすめです。
作家さんに直接会って作品を選ぶこともひとつの方法です。
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写真はモンゴルでも著名な油彩画家、ナランゲレルさんの作品。
光彩が特に美しい作品です。
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女流作家さんの作品。この時まだ制作中。
ブリヤートの若い女性の恋人との待ち合わせを描いています。
(両親に内緒のため、音がしないよう鞍をはずして乗馬してきた、という物語になっています。)

また、ウランバートルでは絵画展がそこかしこで行われているため、そうした場所も見学し、お好みの作品を探してみてください。

モンゴルの木彫
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モンゴルでは高度な木彫を数多く目にすることができます。
特にウマやヒツジといったモンゴルの家畜は、本当に生きているかのような作品にめぐり合うこともできます。
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ヒツジの木彫り。ヒツジのなき声まで聴こえてきそうです。

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エンクーシュさんの作品。
エンクーシュさんはモンゴル人の伝統的な生活を木彫りと皮革でたくみに表現しています。

モンゴルのモリンホール
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バヤルサイハンさんのモリンホール工房。観光目的で見学することもできます。
バヤルサイハンさんについては、「陳昌鉉さんとモリンホールの思い出」も、あわせてご覧下さい。

モンゴルを象徴する楽器で、モンゴルでモリンホールに魅了され、購入を考える人も少なくありません。
モリンホール製作者も数多くいますが、品質のに差は同じ楽器とは思えないほどの違いがあります。
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バヤルサイハンさん作のモリンホールのウマ。
モリンホールは楽器なので、実際に音を確かめてみることは言うまでもありませんが、高品質のものはやっぱり風格が違います。

モンゴルのパワーストーン「ホーログ」
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ホーログは、天然石を削って作ったかぎたばこ入れです。
かぎたばこと言っても、煙草の香りというよりもインドのお香を粉状にしたものをイメージしていただいたほうが、いいかも知れません。
石の種類によっては、中につめたかぎたばこが透けて見えるほど薄く削られたものが、高品質のホーログの証です。

ホーログを手にすることで天然石から力を得るという意味合いがあるので、ここではパワーストーンと紹介してみました。
ホーログを入れるための布もまた、精緻な刺繍が施されています。
ホーログは専門店で購入することをお勧めします。

これらのお土産は、高品質なものでも数万円〜十数万円で購入することができます。

(続く)
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