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ゲル
写真は干し肉作り

前回の記事:殺そうとして殺したんじゃない

●オラーンイデーのマナー、タブー

オラーンイデーに関するマナー、タブーは食卓に上るまでに多くのルールがあり、食べる際にはそれほど多くはありませんが、それでもいくつか存在します。その中から2〜3紹介しましょう。

肉は基本的に骨付き肉で、時にはかぶりつき、時にはナイフで切り取り、骨が真っ白になるまで徹底的に食べます(これがかなり難しく、どうしても筋などが残ってしまいますが、モンゴル人はおそろしくきれいに肉を食べます。食べ終わった後の骨には本当に肉がまったくついておらず「見事!」の一言に尽きます)。しかし頭の肉を食べる時はかぶりついてはならず、必ずナイフで肉を切り取って食べます。

もうひとつ頭の肉について、目、耳を食べる時は必ず一対食べます。片目(片耳)だけ食べるのはタブーで、目なら両目、耳なら両耳を食べます。

ナイフは肉が盛ってある皿には置かず、ナイフ専用の皿に置きます。

以上のマナーは内モンゴルにいらした際にみなさんに関わるかもしれないものですが、観光用のゲルで出てくる肉は食べやすいようあらかじめ骨から切り離された状態で出てくるし、モンゴル人の友達と一緒にモンゴル料理屋に行けば、その友達が肉を切ってみなさんに配ってくれるでしょうから、上記のルールを知らなくても問題ないかもしれません。

【寄稿者プロフィール】
田中英和
http://yeheamtatai.blog.fc2.com/
中国語・モンゴル語講師、モリンホールの演奏・講師など。
 
遊牧民から見た世界史 増補版 (日経ビジネス人文庫)
杉山 正明
日本経済新聞出版社
2011-07-02




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