モンゴル情報クローズアップ!

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タグ:小学館

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毎度、編集長のタケシです。
先月15日に発行後、チンギスハン侮辱問題で大炎上した月刊『コロコロコミック』、本日発売の当誌では、編集部から読者へのお詫びのコメントが掲載されている事を確認しました。

チンギス・ハーン冒涜にはなぜモンゴル民族は激怒するのか?

コロコロコミック大炎上、在日モンゴル人による講義デモ

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なお、一連の騒動に関しては、当サイトを読んでたら分かるかと思いますが、編集部からの詫びのコメント掲載は、在日モンゴル人による騒動収束の条件の一つでもあります。なので得に驚くことはありません。

コロコロコミックのチンギス・ハン侮辱問題で出版社と作者が行うべきこと

近年、わざとこのような騒動を起こし、商品の知名度や売り上げを高めるという炎上商法を行っている企業は少なからずあります。消費者も、経営者も、今一度本来の企業のあり方をもう一度考えるべきではないでしょうか。

モンゴル時代の「知」の東西 上
宮 紀子
名古屋大学出版会
2018-03-09


↑在日モンゴル人による講義デモの様子

毎度、編集長のタケシです。
コロコロコミック チンギスハン侮辱騒動で、一昨日AbemaTVに出演しました。

生放送だったので緊張してて上手く伝わったか心配。
インタビューでは、先日の小学館前で行われた在日モンゴル人による講義デモに関してはガンドシさんに質問し、私から「チンギスハンはモンゴル人にとってどういう存在なのか?」、「周りのモンゴルの人たちの反応は?」などの質問を聞かれました。

自分がなんと答えかちゃんと書こうと思ったのですが、なぜか頭が真っ白。文字通りに書けないが、大体以下のような感じだったと思います。

チンギスハンは、日本人からすればモンゴルの英雄だけかもしれないが、私たちモンゴル人からすれば英雄だけじゃなくて、英雄以上に神様的にな存在である。日本の天皇陛下のような存在。

日本大好き、日本人大好きなモンゴル人は非常に残念だとがっかりしている。
先進国のはずの日本が、まさかこんなことが起きるとびっくりする人もいる。
神様にいたずら落書きされたと怒りを感じる人も。

どうやら、最後に言った言葉が響いたようで、スタジオからも「すまなかった」と言っていました。


モンゴル時代の「知」の東西 上
宮 紀子
名古屋大学出版会
2018-03-09

2018年3月6日、コロコロコミック3月号(通巻479号)の「やりすぎ!!!イタズラくん」でチンギス・ハーンの肖像画に侮辱的な書き込みを行った内容について、作者の吉野あすみさん自身がコロコロ公式サイトで謝罪。小学館も同日、コロコロコミック3月号の販売中止を発表しました。
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コロコロ公式Webより
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小学館公式Webより
下記、吉野あすみさんの謝罪文の全文引用です。
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作者からみなさまへ

この度は、私の漫画内でモンゴルの英雄チンギス・ハーンに対し大変不適切な描写をしてしまい誠に申し訳ございませんでした。
チンギス・ハーンを敬愛する全ての方々に謹んでお詫び申し上げます。
モンゴル国の歴史と文化について不見識だったことを深く反省し、今後は様々な国の歴史と文化を深く理解し尊重する表現を心がけていきたいと思います。

吉野あすみ

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引用終わり。

2月15日に販売されたコロコロコミック3月号について、小学館による謝罪が2月23日に行われ、チンギス・ハンの肖像画を用いたイタズラ書きコンテストも2月26日に中止が発表され、3月8日に作者本人の謝罪とコミックの販売中止が決定。また、「やりすぎ!!!イタズラくん」は連載継続が決定しました。

作者の吉野あすみさんと出版社の誠実な回答に、敬意を表します。

一見すると遅い対応であったかのように見えますが、駐日モンゴル国大使館、外務省、朝青龍さん、本ブログに寄稿されたバー・ボルドーさんをはじめとする在日モンゴル人(内モンゴル、モンゴル国、帰化モンゴル人らすべてのモンゴル人)の皆様、さらには日本モンゴル学会有志(会長 二木博史さんら)をはじめとするモンゴル関係者の皆様、マスメディアの報道と、前例のない多方面からの抗議や意見の中での議論と決定と考えれば、1ヶ月かからずに問題が終結したのは早いほうだと思います。

日本国内で若干の議論になったのは、
「少年マンガを政治問題に発展させた必要はなかったのではないか」
「出版社と編集長が謝罪したのだから作者が謝罪する必要はないのではないか」
「謝罪があったのに自主回収まで外国人が要求してくるのは勝手ではないか」
「作家が萎縮してしまい表現の自由が損なわれてしまうのではないか」

といった内容でした。

しかしながら、今回の一連の出来事により、モンゴル人にとってチンギス・ハーンは歴史上の人物にとどまらず、すべてのモンゴル人にとって崇敬と信仰の対象であることを、より多くの日本人にはっきりと示されました。また、今回抗議を行ったいかなるモンゴル人も、小学館や作者に金銭や補償を要求するものでも一切ないことを、日本人はあらためて広く知るべきだと思います。

また、朝青龍さんは日本とモンゴルの友好関係に長年尽力してきた中で今回の出来事を知り、Twitterで相当苛烈な内容を日本語でツイートされましたが、現在はほとんどを削除されています。
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激昂したときの言葉を取り上げ、それが本心・本性であるかのように批判する方もいますが、私はあくまで、モンゴル人としての悲憤と抗議の意思表示であったと理解しております。
※とは言え、モンゴル国が東アジアで一番平和な国で、日本は周辺国と平和ではなく敵ばかりだという内容の挑発を、モンゴル国大統領特使の立場でツイートされたことに対しては、静かに批判させていただきます。

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モンゴル情報クローズアップではこれからも、モンゴルと日本の相互理解と友好を深めていくための様々な情報を、発信していきたいと思います。

今はまず、今回の小学館と「やりすぎ!!!イタズラくん」の作者の吉野あすみさんの誠実な対応が行われ問題が解決したことが、速やかにすべてのモンゴル人の皆様とモンゴル関係者の皆様に周知されることを願い、ここに寄稿します。
「やりすぎ!!!イタズラくん」とコロコロコミックの今後のご活躍も、あわせて祈願いたします。


2018年3月6日
みずばしょう

参照:
コロコロ公式サイト
http://www.corocoro.tv/
2018/03/06アーカイブ
http://archive.is/jO53l

小学館
https://www.shogakukan.co.jp/
2018/03/06アーカイブ
http://archive.is/6rOyr

やりすぎ!!!イタズラくん 1 吉野あすみ
小学館コミック
https://comics.shogakukan.co.jp/book?isbn=9784091422842

朝青龍も激おこぷんぷん丸「先祖バカにするお前ら‼️品格がない日本人‼️」
モンゴル情報クローズアップ(2018/02/22)
http://mongol.blog.jp/2018/02/22/51972733

コロコロコミックのチンギス・ハン侮辱問題で出版社と作者が行うべきこと
モンゴル情報クローズアップ(2018.02.24)寄稿:みずばしょう
http://mongol.blog.jp/2018/02/24/51972862

チンギス・ハーン冒涜にはなぜモンゴル民族は激怒するのか
モンゴル情報クローズアップ(2018.02.25)寄稿:バー・ボルドー
http://mongol.blog.jp/2018/02/25/51972993

コロコロコミック大炎上、在日モンゴル人による抗議デモ
モンゴル情報クローズアップ(2018.02.26)
http://mongol.blog.jp/2018/02/26/51973138

吉野あすみ「やりすぎ!!!イタズラくん」チンギス・ハン侮辱騒動の混乱収拾のために
モンゴル情報クローズアップ(2018.02.27)寄稿:みずばしょう
http://mongol.blog.jp/2018/02/27/51973160



先週からSNSで大炎上されている、例の小学館発行の『コロコロコミック』3月号に対して、本日は在日モンゴル人(モンゴル国及び内モンゴル)100人くらい、小学館本社前で抗議のデモを起こしました。

デモ参加者は「小学館謝罪しろ」「侮辱は許さん」と訴え、謝罪と出版物の回収を求めました。

そして、デモの代表が小学館に抗議の文書を渡す予定でしたが、受付してくれなかったとのことです。

今回のデモは小学館が23日にモンゴル大使館に渡した謝罪文の内容が、あまりに敬意を感じなかったと在日モンゴル人の怒りを買ったようです。



昨日から在日モンゴル人が総動員してジュンク堂書店、紀伊国屋書店など主要書店で販売停止(3月号)を求めたところ、ほとんどの業者さんが理解を示し、販売を取りやめたようです。

なお、小学館宛ての抗議文を受け取らなかった事に関して、デモ参加者の代表はFacebook で「われわれは来週満足な回答をもらえない場合、世界各国のモンゴル同胞に呼びかけて世界規模の抗議活動を行い、小学館の卑劣な行為を全世界に訴えていく。もちろん法的手段も辞さたい所存である。」と発表しています。

チンギス・ハーン冒涜にはなぜモンゴル民族は激怒するのか?

コロコロコミックのチンギス・ハン侮辱問題で出版社と作者が行うべきこと

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チンギス・ハーン冒涜にはなぜモンゴル民族は激怒するのか


      周知の通り、チンギス・ハーンは13世紀初めにユーラシア大陸を席巻した大モンゴル国を創建し、モンゴル民族の名を世界に轟かせた人物である。しかし、チンギス・ハーンは単なる歴史人物ではない。モンゴル民族の人々に祖先として崇められ、チンギス・ハーン信仰として人々の心に生きつづけているからである。

    各種書物にチンギス・ハーンは「モンゴル民族の英雄」として書かれる場合が多いが、モンゴル民族にとってチンギス・ハーンは「英雄」を遥かに超える存在であり、その精神世界を支える神様である。いくつ例を見てみたい。

     モルゴル国では、政府宮殿の前にチンギス・ハーン像があり、大統領就任式など重要な国事はそこで行われ、チンギス・ハーンの前で宣誓する。また毎年7月11日に開催される国家儀礼としての国家大ナータムでは、政府宮殿からチンギス・ハーンのツァガーン・スルデ(九柱白幟旗)を騎兵儀仗隊が中央スタジアムに招き入れ、会場に立てることになっている。大統領はその前で開閉宣言をする。また開会時に国家首脳や大会に参加するすべての力士などが順次にチンギス・ハーン像に祈りを捧げる。2012年にモンゴル国政府はチンギス・ハーン生誕の日を「モンゴルの誇りの日」と制定している。そのようにモルゴル国ではチンギス・ハーンは独立、主権、国民結束の象徴となっているのである。

     一方、内モンゴルの場合、オルドス市エゼンホローに有名なチンギス・ハーン陵があり、モンゴル民族の聖地となっている。そこでは一年の各季節にチンギス・ハーン祭礼が行われ、各地のモンゴル民族の人々が礼拝する。その祭礼は800年以上チンギス・ハーンの聖霊を守り続けてきたダルハッドという集団が執り行うことになっている。これに関して楊海英氏の研究著作が多いのでここで詳述は割愛したい。

      またモンゴル民族の人々はほとんど例外なく自宅にチンギス・ハーン像を大切に掲げて、チンギス・ハーンの末裔であることを再認識し、誇りに思っている。特に内モンゴルなどのモンゴル地域では、たとえモンゴル語が話せなくても自分たちをモンゴル人としてチンギス・ハーンの末裔として誇りに思う人たちも多い。

      以上、モンゴル民族におけるチンギス・ハーンの位置付けを略述してみたが、モンゴル国、内モンゴルなどモンゴル地域において、チンギス・ハーンはモンゴル民族の精神的支柱であり、もっとも大切な信仰なのである。チンギス・ハーンは英雄を超えた、誇り高きモンゴル民族の祖先であり、神様である。

     そんなチンギス・ハーンの肖像に性器が書かれてはチンギス・ハーンへの侮辱として、モンゴル民族、国家への侮辱として、信仰への冒涜としてモンゴル民族の人々が憤慨し、抗議するのは極めて当然であろう。チンギス・ハーン侮辱は到底許されない蛮行である。文明の国日本にあってはならないことである。また子供向けの雑誌でありながら、偉人たちの顔に落書きをさせるコンテストを行うこと自体モラルの上でも教育的視点からも極めて不適切であり、社会的問題となっているイジメの助長にもなりかねないと考えている。日本のモンゴル史とチンギス・ハーン研究は、世界にも誇れる業績を上げている。しかし、今や小学館のような出版社は、金儲けだけに走って、歴史研究と背景を踏み躙っただけでなく、モンゴルの先祖への冒涜を犯し、日本の子供の教育にも邪見を植え付けていることは極めて遺憾である。

       小学館発売の『コロコロコミック』3月号は落書きコンテストとなっているので、これからも聖主チンギス・ハーンの顔にいろいろ落書きがされる可能性がある。われわれは同誌の即時発売停止と回収、そしてモンゴル民族の人々への謝罪を強く求めて、明日月曜日、13時から同社前で抗議活動を行うことを決意した次第である。モンゴル民族の人々だけではなく、われわれの趣旨に賛同される全ての方々のデモ参加を呼びかけたい。


寄稿者

富川 力道(B.Bold)

日本ウェルネススポーツ大学 准教授

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