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タグ:モンゴル関連本

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「モンゴル現代史」は、モンゴルの近・現代事情が非常にわかりやすく書かれていて、モンゴル現代史入門としておすすめの一冊です。


大きく分けて、20世紀のモンゴル史と戦後の半世紀をふり返るという2部構成になっています。


「20世紀のモンゴル史」では、人民共和国の誕生や仏教の弾圧、スターリンとモンゴル革命の父、90年代の民主主義革命などについて触れられています。


「戦後の半世紀をふりかえる」では、モンゴルと日本の関係などについて記載されています。

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一見、ロシアと中国という大国に挟まれた感のあるモンゴルですが、その国土はかなり大きいです。


同一緯度でヨーロッパに移してみると、フランス最西端からルーマニアのブカレストくらいまでの横長にまたがるとのことです


以下、この本からモンゴル関連の情報として、参考になった箇所を一部抜粋します。


引用・・・

モンゴルは「蒼天の地」と言われているが、年間平均257日も雲ひとつ無い日が続く極端な大陸性気候である。


列強の巧妙な策略という観点からモンゴルとチベットの事例を比較すると興味深く、1913年ロシアと中国によってモンゴルは外モンゴルと内モンゴルに分割された。


1925年には68万人程度の人口は、1989年には204万人となり、ほぼ3倍になった。
この人口爆発とも言える増加率は公衆衛生と医療サービス改善の効果により、死亡率を低下させたことに起因する。


チンギス・ハーンが13世紀に全てのモンゴル民族を統一し、初めてモンゴル国家を成立させ、仏教を取り入れたことを知っているであろう。

著者がモンゴル現代史で常に深く思いを馳せるのは、ソ連共産党主導による社会主義化で“犠牲”となった人々とのことです。



これら、「モンゴル現代史」はページ数も多くなく、コンパクトにまとまっているため読みやすく、モンゴルのことをサクっと知りたい方へおすすめの1冊だと感じました。




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夏っぽく、草原と天空のイメージのあるモンゴル関連の作品を紹介させて頂きます。

「天空の草原のナンサ」です。

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この本は、映画同様”黄色い犬のどうくつ”という物語を下敷きにしています。


物語中心かと思いきや、本では本編の合間のモンゴルの文化についての説明が豊富でした。


ためになるモンゴル文化が多く記載されているので、そちらを中心に紹介させて頂きます。

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多くなってしまいましたが、引用します・・・

ゲルの玄関は今も昔も変わらずに南を向いている。

だから、モンゴルの日常用語では、「左」と「東」、「右」と「西」は同じ言葉なのだ。
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遊牧民は現在、民主主義の下で居住の自由を手に入れた。そのかわり、政府はもはや遊牧民に対して特別な支援をしていない。


遊牧民は、牧草地の使用料を支払わなければならなくなった。
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民主化以後、国有企業が次々と民営化されていった。

国のいたるところで貧富の差が広がっていった。
教員や公務員、医者なども、何も持たない状態で市場経済に直面したのである。
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モンゴルの学校制度はほとんど、ロシアの学校制度をまねて作られた。
ただし、地方の遊牧民の子供には特別な規定が幾つかあった。
〜〜(略)
授業料は無料だったが、寮に入れるにはお金が必要だった。
多くの場合、寮費の一部は家畜や肉、その他の収穫物で代納することができた。
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捨て犬はオオカミよりもたちが悪い。犬は野生化すると、とても危険になる。
しかも近頃では多くの人が町に出るときに犬を連れていけず、捨てるので、どんどん増えている。
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乾燥が激しく水に乏しい大陸の気候では、塩にも特別な意味がある。
塩を摂ると、人間が体内に蓄えられる水分が増えるのだ。
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モンゴルのブーツの秘密はつま先に隠されている。まず、つま先が反り返っているので、歩き方が自然とおだやかになる。また平らな底で植物を踏みにじってしまう心配もない。このように身につけるものからも、人間が自然に対していかに敬意の念をもっているかが見て取れる。
〜〜(略)
靴には左右の区別がない。これは馬に乗るときに便利である。普通は、馬のわき腹にあたる部分がこすれて早く擦り切れてしまうが、左右を履き替えれば靴が長持ちするのだ。

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自分は本で読みましたが、この作品の魅力は、何よりも雄大な草原(ステップ)とそこで生活する遊牧民の姿と言えます。

そのため、映画(DVD)でご覧になった方がおすすめ!?かもしれません。

夏に自然の溢れる癒される作品だと思いますので、是非、ご覧になってみてはいかがでしょうか!?


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小説「チンギスの陵墓」は、「マギの聖骨」や「ユダの覚醒」などで有名なジェームズロリンズの歴史的事実に基づいたフィクションの小説です。


シグマフォースシリーズとして人気があり、ファンの方も多い作品です。


歴史上、世界最大の帝国を作ったモンゴル帝国のチンギスハンの遺体はもとより、陵墓も見つかっていません。
現在、ヘンティー山脈周辺は外国人はもちろん、自国の人でも立ち入れない「立ち入り禁止区域」となっています。

チンギスの陵墓は、このロマンと科学などのフィクションを混ぜ合わせたアクションアドベンチャーになっています。


ネタばれになるのであまり詳しいことは記載できませんが、上巻は前半ではマカオや九龍半島の描写が多く、後半になるとチンギスハンの墓だけでなく、他の歴史事実とも話しが絡まり面白くなってきます。

下巻で主にモンゴル周辺を舞台として進んでいきます。


舞台が適度な長さで展開されるので、飽きずにテンポよく読めます。

ただ、多少現実離れしているので、あくまでフィクションとして楽しむと良いかなと思いました。

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「歴史的事実」として記載されている情報の中から、モンゴル関連の箇所を一部抜粋します。


ちょっと多くなってしまいましたが、引用・・・

チンギスは先進的な考えの持ち主でもあった。

彼の帝国は初めて国際的な郵便制度を確立し、外交特権という概念を取り入れ、政治の場に女性を登用した。

だが、それよりも重要なのは、モンゴルがそれまでに類を見ないほど宗教に対して寛容だったことだ。
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隠されている財宝の規模といったら、エジプトのツタンカーメンですら足もとにも及ばないだろう。

中国、インド、ペルシア、ロシアなどを征服して手に入れたおびただしい数の戦利品がモンゴルに運びこまれたが、いまだに見つかっていない。
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ソヴィエト連邦の影響下にあった数十年間は、チンギスの名を口にすることさえも禁じられていた。

ヘンティー山脈に通じる道をソ連軍の戦車がふさいでいたため、偉大なるハンの生誕地を訪れたりあがめたりすることすらできなかった。
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ハヤブサの飼育の歴史は、チンギスハンの時代までさかのぼります。
戦士たちはハヤブサを使ってキツネ狩りをしていました。
時にはオオカミも狩りの対象だったらしいですよ。人間を狩ることもありました。
事実、チンギスの専属ボディガードはハヤブサ使いだったんです。
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陵墓の所在地ではないかとして本書に登場するブルカン・カルドゥンは、2015
年にユネスコの世界文化遺産に登録されている。


小説の冒頭やあとがきを見て、著者は「フン族のアッティラがローマを滅ぼす寸前まで行きながら、法王レオ10世との面会で直前になってとりやめた。その理由」など、歴史的事実としてありながら語られてこなかった、ほころびの部分に魅力を感じているのではないかと感じました。



「チンギスの陵墓」は、チンギスハンの墓というロマンを絡めた小説となっていて、モンゴル好きな方も歴史ロマン好きな方にもおすすめの1冊だと感じました。


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