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モンゴルの国土の4分の1は砂漠となっているそうです。恐竜発掘の聖地と言われるゴビ砂漠です。

最近でも、ゴビ砂漠の白亜紀後期(7000万〜9000万年前)の地層から、長さが1メートルを超える恐竜の足跡の化石が見つかりました。

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保存状態の良い、化石化した巨大生物の足跡は巨大な草食恐竜ティタノザウルスのものでした。

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単行本「ゴビ砂漠の恐竜たち」は、ゴビ砂漠での化石発掘や恐竜のことが非常に詳しく書かれています。


単に、化石がとれるという話だけでなく、恐竜の種類や特徴などについて細かく記載されています。


モンゴルのゴビ砂漠が、恐竜の化石発掘の「聖地」と呼ばれるのは、ここで見つかる恐竜化石は変形が少なく、骨と骨が繋がった状態で発掘されることが多いためとのことです。


引用・・・

古生物学者は、毎年、すべての大陸の不毛の砂漠に入り込み、何千kmも続く海岸線の崖をよじ登ったりする。

グリーンランドや南極大陸の氷河が削った崖をよじ登ったりもする。
〜(略 このようなメッカの一つがモンゴルのゴビ砂漠である。


6500万年前に起こった大絶滅以前、恐竜が優位であった最後の時期が白亜紀後期である。


それを記録している化石の完全さ、質、多様性に関して、ゴビ砂漠に匹敵する場所は、世界中にあるとしても少ない。

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引用・・・

合衆国西部とカナダのロッキー山脈地域は、まさしく恐竜の標本が産出されることで有名である。


〜(略

合衆国のアメリカ自然史博物館やワシントンD.Cのスミソニアン自然史博物館、ピッツバーグのカーネギー博物館、シカゴのフィールド博物館、カナダのアルバータ州のティレル博物館などの宝の貯蔵庫に展示されている。


だが、このような高い基準に照らしても、ゴビ砂漠産出の化石は高い水準に位置している。


〜(略 

他の多くの地点では、それほど古い化石は典型的なものに見られるようにひどく鉱物化しており、黒くなった「岩=骨」であり、ゴビ砂漠の化石と似ていない。ゴビ砂漠の骨は微細な表面形式をまだ保存している。

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ゴビの奥地の化石から、恐竜の種類ごとの生息地などもイラストで紹介されています。


ひとことに恐竜と言っても、鎧竜類、獣脚類、原角竜類、トカゲ類、哺乳類などの化石がゴビ砂漠では見つかっています。


ゴビ砂漠で何故、恐竜の化石が多く発掘されるのかという点に関して


引用・・・・

・ ゴビ砂漠を旅するのがきわめて困難であること。特徴的な地形がわからないこと。


・ 南北アメリカのそんなに遠くない地域で集中的におこなわれた古生物学的な骨折りに匹敵するものでないこと。

全く未踏のまま残っている化石を発見する可能性が高いとのことです。

また、著者は、グルヴァンゴル遠征などチンギスハーンの墓の探索をする考古学的プログラムである日本の古生物学的遠征隊とモンゴルで何年間も出会っているそうです。


分野は違えど、国際的科学協力の最高の僚友関係とのことです。



単行本「ゴビ砂漠の恐竜たち」は、恐竜に関しての専門的なことが多く、翻訳が不自然な箇所もあるため、文章も決して読みやすいという訳ではありません。


とはいえ、ゴビ砂漠の恐竜や様々な恐竜のことについて詳しく知ることのできる本なので、おすすめの一冊だと感じました。



ps... ちなみにGovi(ゴビ)とは、モンゴル語で「沙漠、乾燥した土地、礫が広がる草原」などを意味します。
「ゴビ砂漠」とは「砂漠砂漠」という意味になるそうですが、日本では「ゴビ砂漠」として定着しているとのことです。(笑


1分42秒の短い動画ですが、NHK for schoolにゴビ砂漠の恐竜化石の動画があります。
 「恐竜の谷〜モンゴル〜
kyoryu



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「チンギス・ハンの墓はどこだ?」は、くもん出版の本だけあり、小学生でもわかりやすく読みやすい文章になっています。


この本では、チンギスハーンの3つの大きな謎について書かれています。


大きく分けて、「何故、巨大帝国を作れたのか」、「何年に生まれたのか」、「死んだ後にどこに埋められたのか」について記載されています。


モンゴル考古学の専門家である白石先生が、わかりやすくモンゴルの文化、歴史などについて解説されています。

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以下、核心に迫っている部分を引用させて頂きます。


引用・・・

墓の場所は「元史」を見ると「チェーリン谷」、700年ほど前に書かれたペルシャ語の書物「集史」には「ブルハン山」と出てきます。

でも、かんじんの「チェーリン谷」、あるいは「ブルハン山」という場所が、今のモンゴルじゅうを探してもどこにも見当たらないのです。


〜(略)


チェーリン谷がどこかを推理するようになりました。
その結果、「チェーリン谷」はヘルレン川の近くだということになりました。
また、「ブルハン山」は、ヘンティー山地にあるヘンティー・ハーンという山だという伝説がモンゴルには古くからありました。

ヘルレン川もヘンティーハーン山もチンギスのふるさとだから、そのあたりに墓をつくった可能性は高いでしょう。


こういった流れから、日本とモンゴルの代表が話し合い、1990年4月、墓探しプロジェクトが始りました。


(略)〜

以後、ゴルバンゴル調査は、チンギスを神様のように考えているモンゴル人の反対や日本のバブル崩壊による会社の調査費用の出資中止などにより、1993年を最後に調査は中止になったそうです。


核心をつく調査の流れについては上記のようになっていますが、この本には"墓のこと以外にも様々なモンゴルのこと"が書かれているので、総合的に楽しめる本になっています。


〇前調査一般調査B量と掘ダ依Δ泙箸瓠といった考古学調査の方法についても記載されているので、考古学好きにもおすすめです。



結局のところ、チンギスの墓は見つかっていないというのは周知の事実ですが、墓のある場所の可能性にせまった面白い本だと感じました。


チンギスハーンの墓がどこにあるのかについては、モンゴルの方はもちろん、研究者や考古学者を筆頭に世界中の方がロマンを感じている「謎」だと思いますが、モンゴル関連のおすすめの本だと思います。



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旅行記や紀行文とは違い、著者ならではのモンゴルの歴史や文化、宗教などの知識を交えたモンゴル関連本です。



司馬遼太郎さんのモンゴル好きは有名ですが、ツェベクマさんという一人の女性の人生を通して、所々に散りばめられたモンゴルについての洞察が勉強にもなります。

モンゴル人の馬に対する扱い方、考え方や寺院建築、騎馬遊牧民族「匈奴」について、ソ連や中国との関係性、内モンゴルの問題などについても触れられています。
 

特に印象に残ったのは、辛亥革命後に独立を宣言したモンゴル人が「社会主義を選んだのはマルクスのいう歴史の発展ではなく、ただ漢人から草原を守りたかっただけだった」という記述の部分でした。


ロシアと中国に挟まれ時勢の流れのなかで、木屑のようにもまれたモンゴルの苦悩が伺える一節だと感じました。



また、著者のモンゴル愛も伝わってくる一冊です。


「空と草だけでできあがっている。その暮らしは天に棲んでいるとしか思えない。」

「モンゴル人は匈奴の昔から今に至るまで、天を崇拝する」

「この大高原にあっては一望の草のはらで、空には雲があるだけである」


などの表現が、モンゴル高原の大草原と空の情景が目に浮かぶようでした。



小冊子なので本も軽くモンゴル旅行へのお供としてもモンゴルに関わる情報を勉強したい方にもおすすめの 一冊だと感じました。



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