モンゴル情報クローズアップ!

モンゴルの文化、ビジネス、投資、観光、最新話題など幅広い情報をお届けします。(通称:モンゴルなう)

タグ:ビジネス

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毎度、編集長のタケシです。
モンゴルのフロンティア証券社主催の「モンゴル投資・経済・ビジネス交流会」今年は更に、パワーアップしてやってきます。


モンゴリアンウイークイン東京

開催期間


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モンゴリアンナイト


開催日時
2016年12月6日(火) 18:00

詳しくはこちら→ PDF をご覧ください。


インベストモンゴリア東京カンファレンス

開催日時
2016年12月7日(水) 9:00〜17:30 

モンゴル投資やモンゴルビジネスを考え中の方、または既にモンゴルと取引している会社も、この日は行って聞いた方がよいでしょう。

モンゴル経済の現状、不動産はどうなるか、モンゴル通貨下落が止まるのか、オユトルゴイ、タワントルゴイなど鉱山から明るい話があるのか、日本モンゴルEPA発効でどこまで動いているのか等疑問に思う事を、直接聞けると思います。

具体的なプログラムはまだ確定してないようですが、こちらでチェックしてください。

インベストモンゴリア東京では約30名のスピーカーと300名の参加者が集まる予定です。


日本モンゴルビジネス交流会

開催日時
2016年12月8日(木) 13:00〜16:00

モンゴル大使館主催のビジネス交流会になります。参加無料ですが、申し込みが必要です。
詳しくはこちら→ PDF をご覧ください。


 

工場見学会 


開催日時
2016年12月9日(金)10:35~13:20
詳しくはこちら→ PDF をご覧ください。

私は、インベストモンゴリア東京に顔出しますので、当日見かけたら声かけてください。


 

ブログネタ
漫画イラスト に参加中!
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モンゴル商事監修、モンゴルスタンプ登場!スーホの白い馬、遊牧民、チンギス・ハーン、馬頭琴・・・さらに馬ドンまで!?
これであなたもモンゴル通♪

モンゴルスタンプ販売中!!!
 

LINEスタンプの申請〜承認まで審査状況を随時公開中!

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  • 2015年07月06日(月) 申請
  • 2015年07月08日(水) 審査中
  • 2015年8月11日(火)   リジェクト
  • 2015年8月19日(水)   再申請
  • 2015年8月21日(金)   承認!!
  • 2015年8月22日(土)   販売開始!!

リジェクトされたその理由とは

http://mongol.blog.jp/2015/08/19/51847955 


スタンプ製作ご依頼はこちら、中島菫公式ブログ






 

Сайн байна уу.

どうもやしまです。いまいろいろいろ仕事が入ってしまい、書けずにいませんでした。たくさんネタがあるのですが、どうも10月ぐらいにならないとまとまった時間がとれず・・・。

前置きはここまでにしておいて、いまモンゴルで流行っている還元水というものについて話をしたいと思います。この還元水の装置、いま住んでいるウランバートル市内でかなりよく見ます。この還元水装置ですが、専門ショップ、美容院、レストラン等などで設置されているようです。ポスターを見ると、電話番号が全然違っているので、これはいわゆるネットワークビジネス(マルチ講、ねずみ講)ではないか?と伺えます。

【以下、還元水ギャラリー】

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モンゴル人からも「あの還元水ってどうなの??」とかなり言われます。

一体、どうなのでしょうか、これ?

少なくとも、日本人である筆者は、この還元水というものは聞いたことがありません。ポスターでも「日本でナンバーワン」と謳っていますが、聞いたことがありません。日本ブランドということで、モンゴルでは無謬性を含むものとして認知されそうですが・・・。

手掛けている会社は、大阪府交野市という、東京で言うと青梅市的なポジションの郊外に拠点を構えるエナジックという会社らしいです。ちなみに、やしまは新卒で入った会社で、枚方交野あたりで飛び込み営業をしていたので、なつかしいです(笑)

エナジック株式会社
http://www.enagic.co.jp/

ところが、このエナジックという会社、いろいろ調べると、2010年に業務停止命令を受けたそうです。独立行政法人国民生活センターのホームページにあります。

連鎖販売取引業者【(株)エナジック】に対する業務停止命令及び指示について



以下、名刺も入手しました。エナジックの東京本社?と、なんとエナジックインターナショナルという会社は沖縄県にあるそうです・・・。沖縄では、あの似非科学で有名なEM菌があるところですね・・・。EM菌はWikipediaを見ても、まともな科学ではありません。「波動」とかいう話が出たら、要注意ですね。宗教みたいなナンセンスな話が展開されています。

名刺加工


友人で、ある大学にてバイオ分野の研究をしている方がいて、いろいろ話をしてみました。

その結論をいいますと、

「還元水(КАНГЭН УС)は連鎖販売ビジネス(マルチ商法)です、要注意です。でもやりたいなら自己責任でお願いします。」

と言えます。

この還元水、「文系的な営業的な話」と「理系的な科学的検証の話」の二つに分けて話をしてみたいと思います。ちなみに、やしまはばりばり文系で、大学入試センター試験で化学を選択した程度(しかもたった81点・・・)なので、激しい突っ込みがあるかもですが、頑張って書ける範囲で書こうと思います・・・。


【文系的な営業的な話】
 
以前、日本人投資家(Aさん)にヒアリングした際の雑談で、還元水が挙がりました。その日本人の方は金融ビジネスを手掛けており、この手のマルチ商法、ねずみ講、ネットワークビジネスのやり口に関して詳しかったです。日本にいる時も話が来たことがあるそうです。

そのAさん曰く、モンゴルの還元水は「典型的なマルチ商法」である、と。

なんでも、あの浄水器は50万円で売りつけるらしいです。しかし、パナソニックとかの浄水器だと同じレベルのものだったら10万円ぐらいで買えるものらしいです。

【参考(価格ドットコムより、2014年9月現在)】
還元水素水生成器 TK-HS90 : 店頭参考価格帯で\115,680 〜 \132,000
アルカリイオン整水器 還元工房 TK7815P-S1 : 店頭参考価格帯で\108,800
アルカリイオン整水器 還元工房 TK7715P : 店頭参考価格帯で\64,800 〜 \77,130
アルカリイオン整水器 TK-AS43-S [ライトピンク]: 店頭参考価格帯で\27,157 〜 \37,000 


この還元水装置、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、台湾、タイなどかなりグローバルに展開しているようです。で、今回モンゴルにきてやりたい放題やっているようで、100台は既に売れたらしいです。50万円が100台ですから、5000万円の売り上げですね。さらにモンゴルを皮切りにロシア地域の進出も考えているそうです。

これを手掛けているのは、日本語が堪能なモンゴル人(日本在住?)と日本人二人です。名刺も見せてもらいました。

この還元水、EM菌もそうなんですが、許されない似非科学の一つではないかと思われます。還元水ショップの中には、水が感情を持つというポスターを貼っている店を見かけました。はっきり言って、似非科学ででたらめです。エントロピー理論をちゃんと学んだ方がいいです。

肝心の還元水ってどうなの?なんですが、一言で言うのはなかなか難しいです。「科学的根拠としては全く効果の無い、詐欺である」とは言うことができない、という点が難しいところです。これはSTAP細胞事件と同じなのですが、「ないことを証明する」というのは果てしなく難しいことなのです。

とはいっても、「『還元水は効果が絶対あります!』と断言できません」ということは言えます。

そして、なぜこんなマルチ商法(ネットワークビジネス、ねずみ講、連鎖販売商法)が流行っているのか?という点でAさんから興味深い話を伺うことができました。筆者自身、モンゴルでは綺麗な水を飲みたいというニーズが高い」だと思ったのですが、それよりもAさん曰く

「マルチ商法やネットワークビジネス特有の『楽して金がもうかる』という甘い誘いに乗ってしまった結果ではないか。日本ではマルチ商法は悪いイメージがあるが、モンゴルではまだその免疫が無い。さらに、いまモンゴルは景気が悪くてみんなお金が無い、だからこんなに広まっているかと思う。」

とのことです。

事態はなかなか深刻かと思われます。こういったビジネスの免疫が無いモンゴル人、簡単に騙されているかと思います。

このビジネスのたちの悪いところは、これを売りつける人たちが美味しい思いをして、それ以外の人たちは誰も得をしないビジネスモデルになっているという点です。

またAさん曰く、

「この会社、日本で一回業務停止命令を受けているでしょ?そうなると、信用取引ができなくなり、銀行から融資が受けれなくなるんです。そうして、サラ金から融資してもらうという形になるんですね。そういった話が、こういう健康器具系のマルチ商法では本当に多い。こういう機器を買ってもらうのに、初期投資のお金が結構かかるでしょ。それで、売る人は融資してもらう必要があるんですが、銀行は使うことができない。だから金利の高いサラ金を利用してもらうとという形になる。こうして、損する人は、サラ金から借金をするということになります。こうなると、これで笑う人はマルチ講の上の人たちだけで、リスクの高い顧客を抱えたサラ金事業者、売れるかわからない製品を売る人(下の人)が損する形になりますね。」

とのことです。

参考までに、以下サイトを貼っておきます。

・経済産業省 早わかり☆改正割賦販売法
http://www.meti.go.jp/policy/economy/consumer/credit/1141hayawakarikaiseikappuhanbaihou.htm

この経済産業省の改正割賦販売法の中で、こういう記述があります:
悪質な商法を行っている加盟店のクレジット利用を防ぐため、個別クレジット業者には、訪問販売などを行う加盟店の勧誘行為について、調査する義務が課せられます。この調査のために、クレジット契約を結ぶ際、消費者はクレジット業者から、電話などで契約の経緯や内容について詳しく聞かれる場合があります。その結果、もし不適正な勧誘があれば、個別クレジット業者はクレジット契約を結ぶことはできません。

調査の対象になる取引は?
(1)訪問販売 (2)電話勧誘販売 (3)連鎖販売取引(いわゆる「マルチ、マルチまがい商法」) (4)特定継続的役務(エステ、外国語教室など) (5)業務提供誘因販売取引(内職商法、モニター商法など)
 
調査の時期は?
(1)加盟店契約の時 (2)消費者と個別クレジット契約を結ぶ時 (3)消費者から苦情の申し出があった時
特に「(2)消費者と個別クレジット契約を結ぶ時」に、消費者はクレジット業者から電話などで契約の経緯や内容について詳しく聞かれる場合があります。
また消費者が加盟店に対する苦情を個別クレジット業者に申し出ると、悪質加盟店の排除に結びつくことになります。

調査すべき内容は? 以下の行為の有無について調査し、記録を作成し、5年間保存する義務があります。
重要事項の不実告知(事例:多機能電話を販売する際に「黒電話は使えなくなります」と言う)
断定的判断の提供(事例:マルチ商法に誘うときに「誰でも、絶対儲かる!」と言う)
重要事項・不利益事実の故意の不告知(事例:内職の勧誘を行うにあたり、予め必要な経済的負担があることを説明せずに、勧誘する)
威迫・困惑(事例:一人暮らしのお年寄りの自宅に、帰るよう促されているにもかかわらず、長時間居座って勧誘する)

楽して儲かるという話には気を付けたほうがいいです。

【理系的な科学的検証の話】 

それでは、 次に理系的な科学的検証のお話に移りたいと思います。とはいっても、やしまは完全な素人なので、あまりうまく説明できないですが・・・。時間も限られているので、後々フォローがあれば追記しようと思います。

 そもそも、「還元水」の定義は何か?なのですが、そもそもこれは学術的な用語なのか否かがはっきりしません。

簡単に調べると、以下のようになります。

「活性水素水」:「活性水素」が溶けていると主張される水の呼称。健康グッズ販売のための擬似科学・造語であり、科学用語ではない。活性水素とは、水素原子(H2でなく、Hという原子???H+でなく?)を指す。活性とは、化学的には固有状態の内で最低のエネルギーの状態より低いエネルギーを持つ生成物質に変化させること。ということは、水素分子が水素原子、水素イオンになるということか・・・。

「水素水(すいそすい)」:分子水素を溶解させた水。水素水は無味、無臭、無色である。

どうも「活性水素水」というのは、学術的にも認められた用語では無いようです。この時点で、怪しいですね。

ちなみに、水素水というのはそれ自身はただ単にかなり溶けにくい水素分子(気体)溶解させた水なのですが、これを利用して誇張した宣伝をした商品を売って、日本の公正取引委員会から景品表示法違反で排除命令を受けた会社が3社あります

念の為、高校で習う酸化還元反応という用語をおさらいしてみます。以下図で簡単にまとめてみました。

酸化還元反応のおさらい


モンゴルの水は、地下に鉱物がたくさんあるので銅などの遷移元素がたくさんあると言われています。

沈殿物が発生することを考えると、そもそもイオン化していないということを意味しているので、金属単体(Cu)か、もしくはアルカリだと沈殿するのでCu(OH)2(水酸化銅(供法あたりかと思われます。

確かに硫酸(H2SO2)や塩酸(HCl)を加えて酸性にして一度沈殿物を溶解した上で、適切な電極を選択して電気分解を行うことによって銅イオン(Cu2+)は電子を受け取って銅単体(Cu)として析出することで、確かに銅は取れるかもしれません。

しかし、この装置でそんなコストと手間をかけることができるのだろうか?と思えます。

いちおう、どういう仕組みなのかというのがエナジック社のホームページには載っているようです。

エナジック社HP  水と健康 電解整水器と電解水
http://enagic.co.jp/water/water03/
エナジック社HP 機能する水
http://enagic.co.jp/water/eg-kinousui/

電解整水器と電解水
以下、まとめてみました。

・強還元水(pH11.0以上 ORP:-700〜-800mv)飲用不可、ものを溶かす洗浄用の水
 →原水に電解促進液(???)を加え、電気分解して陰極側で生成されるNaOH(ぬるぬるするやつ)を含む電解水

・還元水(pH8.5-9.5 ORP:-200〜-400mv)飲用水、ものを溶かす、お湯が早くわく、胃腸改善にきく(???)

・浄水(pH7.0)飲用水、フィルターした水

・酸性水(pH4.0-6.0)飲用不可、お肌にはじみやすい洗顔用の水
→還元水生成時に同時に吐出される酸性水には、肌の収斂作用(???)がある、毛穴を引き締める

・強酸性水(pH2.7以下 ORP:+1,100mv)飲用不可、優れた除菌効果、収斂作用、包丁まな板ふきんスポンジなどの洗浄除菌、手指足などの洗浄除菌、口喉の洗浄除菌うがいでインフルエンザの予防(???)
→原水(水道水)に電解促進液(???)を加えて、電気分解して謡曲側で生成される次亜塩素酸(HClO)を含む電解水。エコフレンドリー。

いろいろ突っ込みどころがあるところを(???)で入れました。

(※追記 ブログのコメントで以下の貴重なものを頂いたので、貼ります)

「これは100%ダメとは言えませんが、手の込んだ嘘機械です。強酸水は一時日本でも治療の現場で使うという事ですが、酸性が強く現場での使用は不可(手術室)。無知な一般人が使うとやけどするし、薄めればのどにのどが荒れてて皮膚障害を起こします。弱酸は勿論効果はないし、有害です。浄水器は一般に売られているものと同じでその方がよっぽど良い。重金属もとるでしょう。この機械故障すればただの空箱です。高い金をかけて修理するでしょう。ネズミ商売と同じなので、だまされるモンゴル人がいなくなることを祈りますよ。」


そもそも、水素って水に溶けるの?というと、かなり溶けにくいです。高校の時の化学で習ったと思うのですが、「ヘンリーの法則」があって、溶けにくい気体はものすごい圧力をかけることで溶解させることができます。しかし、こんな一般の人に売る機械でそんな圧力をかけることが可能なのだろうか?と疑問に思います。

溶解度の大きさ


出典:溶解度の大きさ(溶解質量・溶解体積順)
http://www.questions.gr.jp/chem/odoroki2.htm 

それで、溶けにくい水素ですが、水素自身は気体として爆発する(理科実験でもポンって音を出しますね)もので、そんなものを水に入れるってどうなんだろうね?という疑問があります。水素が爆発するというので、ヒンデンブルク号爆発事故が有名ですね。

しかし、STAP細胞論文の事件でもあったとおり、「無いことを完全に無い」と証明することはとても難しいことです。

例えば、還元作用する水素が体にいいよね、という論文がNature Medicineという世界的に読まれる雑誌でも書かれております。

(直訳:細胞障害性酸素分子を選択的に還元することによる治療上の抗酸化物質として水素が作用すること)

なので、「この水は嘘です、詐欺です!」なんてことは言えないのですが、いろいろソースをじっくり丁寧に当たると疑問に思うところが多々あります。

さらに、この科学的に疑問に思うものを、高額で売るというの手法が果たして達成できるか否か?やしまは疑問に思えます。少なくとも私は手を出しません。自分自信が、自分の頭でちゃんと納得して売ろうと 思えないからです。

しかし、 モンゴルの水ビジネスは可能性があるかと思います。それをどう狙うかは個々の判断によるところがあると思います。自己責任の世界です。

とはいうものの、モンゴルでちゃんと消費者保護がなされているのか?疑問にも思えます。ちゃんと生活者の視点で、かれらの保護を行っているかというと、行われていないと思います。こういった旧社会主義国は供給者が強く、需要者の目線に立たないサービスが多いためです。

モンゴルで、消費者庁のような組織を作る必要があると思います。

※訂正:すみません、モンゴルには消費者庁のようなものがあります。「公正競争・消費者保護庁(AFCCP : Authority for Fair Competition and Consumer Protection)」という組織です。国民生活センターのような組織があるかは、いまのところ、調査中です。

長くなりましたが、いったんここまで。 

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