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カテゴリ: モンゴル・政治

2月23日(木)にて、イギリス誌"The Economist"のAsia欄にてモンゴルのIMF(国際通貨基金、モンゴル語ではОУВС)の支援に関して記事が上がっていました。

モンゴルビジネスに関わる日本人もこの動向が気になっているかと思いますが、とうとうIMF介入が決定したようです。2月28日からツァガーンサルという旧正月のシーズンですが、色々な意味で「大きなお年玉」となったと思われます。

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↑過去1年のモンゴル・トゥグルクと米国ドルの為替動向(Currency exchange rate over the past 1 year)

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↑過去5年のモンゴル・トゥグルクと米国ドルの為替動向(Currency exchange rate over the past 5 years)

もともと、上の為替動向なんかで、「1ドルが2,000トゥグルクを上回ったら、モンゴルやばい」なんて何度も言われていたのですが、2016年からすごい上昇を遂げており、ようやく介入に動いた、という結果になりました。

The Wall Street Journalによるとモンゴルでは過去5回IMF介入があったのですが("Mongolia, which issued its maiden sovereign dollar bond in 2012, has had five IMF programs since 1991, the latest winding down in 2010.")、今回のは6回目になるのではないかと思われまます。

ちなみに、モンゴル語でIMFのことをОлон Улсын Валютын Санというらしいです。
Олон Улсын Валютын Сан

以下、拙訳です。

The IMF bails Mongolia out—again
 
また、モンゴルへのIMF支援
あらゆるコモディディの破綻は国家収支危機を引き起こす

ジム・アンダーソンは1993年に初めてモンゴルに居住したときに、現地語の"байхгүй(バイフグイ※)"を習わざるを得なかった。それは、「不在」もしくは「利用できない(入手できない)」という意味である。それはパン?米?電気?しばしば、それらは"байхгүй(バイフグイ)"であった、とジム・アンダーソンはカントリー・ダイレクターとしてモンゴルに戻った世界銀行のブログポストで詳細を記載した。「ドルショップ」でドル通貨を両替するだけ十分な運を持ち合わせている人々は、この為替変動にて「板ガム」のような些細な恩恵を受けることとなる。

モンゴルは、この日ははるかに後に起こると考えていた。鉱業ブーム(銅、石炭、金)が国を変え、商品に埋め尽くされた商店、クレーンで満たれた町にした。 2009年から2014年にかけて、経済は70%もの成長を遂げた。 2012年に関しては、GDPの約54%に相当する外国資本の流入を引き出した。
しかし、2014年のコモディティ価格が下落して以来、外国直接投資は逆転しており、巨額の厄介な債務支払いの履行が近づいている。モンゴルの外貨準備高は、2012年の40億ドルを上回っていたものが、2016年9月末には4か月分の輸入負担分に相当する約10億ドル強ににまで減少している。外国の債権者は、"байхгүй(バイフグイ)"という言葉を学びつつある。

IMFを介入させる。今月、モンゴルは、債務不履行を回避し、準備金を再建するために、3年間で約4億4,000万ドルを融資することに合意した。合意書が国際通貨基金の承認を得ているとすれば、アジア開発銀行、世界銀行、日本、韓国等からさらに30億ドルの資金調達が解除されるであろう。

中国もまたモンゴルへ援助をするであろう。 11月のダライ・ラマの訪問により中国政府は遺憾の意を示し、モンゴル商品に新たな課税を負わせ、国境で貨車が遅れた。モンゴル人の50%強がチベット仏教徒と認識している。しかし、モンゴルの輸出先のほとんどは(84%)は中国であり、世界で最も中国に依存する輸出国となっている(図参照)。モンゴル政府は、ダライ・ラマ訪問に起因する「誤解」を謝罪し、ダライ・ラマの再訪問を許可しないと述べた。モンゴル政府は今、中国が150億元(22億ドル)のスワップラインを拡大することを望んでいる。
IMFのローンに付随する条件は規定通りの内容である。この内容は、中央銀行を「準財政(quasi-fiscal)」活動から守ることを含んでいる。1.95兆トゥグルク(7億8700万ドル)の安価な住宅ローンを購入し、遊牧民として知られている国で住宅バブルを支援している。 IMFの主張によれば、政府は、同国の信用取引の2割を占める国営貸し手であるモンゴル開発銀行の管理から離れている。

モンゴルの見通しは改善されるであろう。銅と石炭の価格は幾分回復した。リオ・ティントが運営する銅鉱山のオユ・トルゴイ(Oyu Tolgoi)への多額の投資により経済は恩恵を受ける。しかし、モンゴルは8年間に2度もIMFの援助の方を向いた。もしモンゴルは次の商品サイクルをよりうまく管理しなければ、その恩人であるIMFの我慢は"байхгүй(バイフグイ)であると言える。

※(訳者注:"байхгүй(バイフグイ)は実際はバッコッイと聞こえます)
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(以上拙訳)

「コメント」
モンゴル人には、公的機関からお金を借りるからにはそれなりの見返りを示す必要があると思います。政治家や役人は働いているのか?と思います。それぐらい、厳しい言葉を国民からだけでなく外国からも投げかけないと、変われないと思います。

気になるのが、国民の負担が大きくなることと、明らかに供給過多となっているマンション建設に対する対応策です。

あと、もう一つ気になるのが、これだけ重要なニュースなのに、モンゴル語でGoogle検索しても最新の情報があんまり出てこないということです・・・。おそらく、旧正月のツァガーンサルでみんなお休みなのでしょうか・ ・・。

モンゴル語でのニュース
(2月19日)
ОУВС: Монгол Улсад нийтдээ 5.5 тэрбум ам.долларын санхүүжилт хийгдэх боломжийг үүсгэлээ
http://www.medee.mn/main.php?eid=89303%E2%80%AC


今回は、ここまで。

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▲個人的に好きなキューバの写真

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▲キューバと言えば歌ったり、踊ったりというイメージ。

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▲キューバと言えば、やっぱり1960年代のままの景色。

elbegdorji
▲実は、エルベグドルジ大統領も革命家です。写真は、1989年10月の青年会議の組織化に参加された時の様子、モンゴル民主運動の始まりです。

キューバ
▲1960年首都ハバナを行進するカストロ(左端)と、チェゲバラ(中央)

1960 mongolia
▲1960年モンゴルはというと、ナーダムでしょうか、平和な感じです。

キューバ モンゴル
▲写真 モンゴル外務省

毎度、編集長のタケシです。
キューバのカストロ前国家評議会議長がなくなったことに関して、オバマ大統領とトランプ氏 対照的な反応がネットで話題となっています。

以外みんなに注目されないモンゴルですが、実はオバマ大統領よりもずっと先、昨年7月(2015年7月22日)時点でプレブスレン外務大臣がキューバを公式訪問されています。そして、今年9月(2016年9月15日〜18日)にエルベグドルジ大統領もキューバを公式訪問されました。

エルベグドルジ大統領は、「キューバは中南米地域からモンゴルとの国交確立のための最初の国家であり、過去50年間に渡って両国の友好関係が強化されていると指摘」しました。

PRESIDENT OF MONGOLIA TS.ELBEGDORJ PAID AN OFFICIAL VISIT TO THE REPUBLIC OF CUBA

キューバ革命勝利への道――フィデル・カストロ自伝
フィデル・カストロ・ルス
明石書店
2014-10-31

 




毎度、編集長のタケシです。
ASEM出席に各国の首脳がモンゴルに続々と入国されました。安倍首相は出発前に、南シナ海問題について「仲裁裁判所の結果を受けて、法の支配の下で平和的に解決していくことの重要性を訴えたい」と語りました。

ASEMとは?
アジア欧州会合(ASEM:Asia-Europe Meeting)とは、アジア−米州間、欧州−米州間に比べ、これまで政治・経済的な結びつきが薄かったアジア−欧州関係を強化することを目的として、シンガポールのゴー・チョクトン首相の提唱により始まった定期的なフォーラムです。1996年に発足してからこれまでに首脳会合(6回)のほか、経済、外務、財務、科学技術、環境分野などの閣僚会合、高級実務者会合(SOM:Senior Officials Meeting)等が開催されています。
出典 経済産業省WEBサイトより

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