モンゴル情報クローズアップ!

モンゴルの文化、ビジネス、投資、観光、最新話題など幅広い情報をお届けします。(通称:モンゴルなう)

カテゴリ: 歴史

  こんにちは! ウランバートル留学中、軟弱大学生の多摩川です。担当2回目の記事にも関わらず、ちょっとぶっとんだテーマを選んでみました。

 上の写真はスフバートル広場。ウランバートル市の中心、政府宮殿の前に位置しています。中心には社会主義革命の英雄スフバートルの像が立っており、その名を冠した広場です。この広場の南側半分ではマーケットやイベントがよく開催されます。先日9月22日には古本市が開かれていたので欣喜雀躍し行ってまいりました! 会場にはモンゴルの大手国内書店であるInternom(インテルノム)をはじめ、ウランバートルの古本屋さんが一堂に会し、社会主義時代の古本から最近の本まで、理系文系、学術書一般書問わずたくさんの本あふれるマーケットとなっていました。

 私が買ったのは上の写真の本です。タイトルを日本語訳するなら「我らの歌-我らの歴史」でしょうか。1921年の革命から60周年の1981年出版で、社会主義時代モンゴルの革命歌や党歌、労働歌、軍歌などの楽譜と歌詞が大量に収められています。なかなかコアな本ですよね。社会主義時代のモンゴルで出版された本は、紙質は微妙ですが、装丁に味があって好きです。

 日本で旧社会主義圏の歌というと、ソ連や東欧が有名で、モンゴルはあまり知られていないように思います。個人的には残念です。

    社会主義時代以前のモンゴルには、Уртын дуу(オルティン ドー「長唄」)やМорин хуур(モリン ホール「馬頭琴」)といった音曲、楽器の伝統がありました。社会主義時代以降、ソ連などから近代的音楽の手法を取り入れ、たくさんの歌やオペラ、オーケストラ音楽が作られたそうです。伝統的な民族音楽を、ヨーロッパの楽典を参考にアレンジし、国家代表の音楽とした状況は、他の旧社会主義諸国(中央アジア諸国など)と似ており、大変興味深いと思います。

 せっかくなので、留学前からよく聞いていた軍歌Дайчин нөхрийн тухай дууの歌詞を本から引用してご紹介します。ネット上にフリーの音源があると思うので、ぜひ以下の歌詞を参考に聞いてみてくださいな!(日本語訳は私がつけたので、間違っている部分が多いと思います。参考程度にご覧ください。)

 

Дайчин нөхрийн тухай дуу

戦友の歌

1

Саарал шинелээ тайлаагүй

白き外套をまとった

(注:тайлаагүйの直訳は「脱がなかった」、шинелээは軍服のコート)

Буурал найз минь хаахa байна

白き我が友はどこにいる

Дархан хотын барилга дээр үү

ダルハン市街か

Торгон хилийн зааг дээр үү

国境地帯か

(注:Торгон хилийнの直訳は「絹の国境」つまりモンゴルの南側国境)

 

Дууны ая хангинасан

歌の旋律響く

Найрын дунд танилцаагүй юм

宴では出会わなかった

Бууны дуу тачигнасан

銃声響く

Дайны галд танилцсан юм

戦火の中 出会った

 

Нэгэн эхээс цуван төрж

同じ母からつづいて生まれ

Нэхий өлгий дамжаагүй юм

(同じ)揺籃に抱かれたわけではないが

(注:Нэхий өлгийの直訳は「毛皮のゆりかご」)

Цэргийн хуaрaнд ихэр болоод

兵舎で兄弟になり

Цэгц журмын нөхөр болсон юм

精鋭の友となった

 

Саарал шинелээ тайлаагүй

白き外套をまとった

Буурал найз минь хаахa байна

白き我が友はどこにいる

 

2

Саарал шинелээ тайлаагүй

白き外套をまとった

Буурал найз минь хаахa байна

白き我が友はどこにいる

Дархан хотын барилга дээр үү

ダルハン市街か

Торгон хилийн зааг дээр үү

国境地帯か

 

Дараа би цэргээс халагдаж

のちに私は軍籍を解かれ

Дайчин нөхөр минь үлдсэн юм              

我が戦友は(私を)追いかけた

Манаа хүртэл үдэж өгөөд

哨戒所まで見送ってもらい

Санаа алдан гар барьсан юм

ため息をついて握手した

 

Хорин жил зам салсангүй

二十年 道を分かれたが

Хоёр биеэ бид мартсангүй

お互いの存在を我らは忘れなかった

Энгийн цэргийн хоёул хамт

退役軍人のふたりは共に

Эх орны төлөө манаандаа

母国のための哨兵であった

 

Саарал шинелээ тайлаагүй

白き外套をまとった

Буурал найз минь хаахa байна

白き我が友はどこにいる

 

3

Саарал шинелээ тайлаагүй

白き外套をまとった

Буурал найз минь хаахa байна

白き我が友はどこにいる

Дархан хотын барилга дээр үү

ダルハン市街か

Торгон хилийн зааг дээр үү

国境地帯か

 

Дарийн утаа цуг үнэрлэж

火薬の煙を共に嗅ぎ

Харийн манхан хамт тууллаа

砂の丘を共に乗り越えた

Халуун цус маань ижил урсаж

我らの熱き血を共に流し

Залуу нас минь адил өнгөрлөө

我が若き日を共に過ごした

 

Эргүүлж явсан сэлэмнээс маань

翻る我らのサーベルから

Энхийн салхи сэнгэнэсэн юм

平和の風が吹いたのだ

Энхийн салхины тэр аясаар

平和の風によって

Мөнхийн тэнгэр цэлмэсэн юм

無窮の天は晴れた

 

Саарал шинелээ тайлаагүй

白き外套をまとった

Буурал найз минь хаахa байна

白き我が友はどこにいる

Дархан хотын барилга дээр үү

ダルハン市街か

Торгон хилийн зааг дээр үү

国境地帯か



毎度、編集長のタケシです。
久々にもARTGERチャンネルの動画をチェックしたらモンゴルネタが増えました。

今日紹介するのは、モンゴルの偉大な指導者トップ10人です。
ランキングは別として以外と私が知らない人物が入っています。トップ3と4当たり。映像の説明は英語なのですが、歴史に興味ある方はぜひみてください。映像からもモンゴルはいかにソビエト連邦の影響受けが大きかったの分かります。


「モンゴルの偉大な指導者トップ10」

10.ZORIG
9.TSEDENBAL 
8.SUKHBAATAR
7.BOGD KHAN
6.ZANBAZAR
5.OGDEI KHAN
4.MODUN CHANYU
3.ATTILLA
2.KHUBILAI KHAN
1.CHINGGIS KHAN

マルコ・ポーロ 東方見聞録 [DVD]
イアン・サマーホルダー
日活
2008-02-09


世界を創った男 チンギス・ハン 1
堺屋 太一
日本経済新聞社出版局
2007-07-31


3

top

小説「チンギスの陵墓」は、「マギの聖骨」や「ユダの覚醒」などで有名なジェームズロリンズの歴史的事実に基づいたフィクションの小説です。


シグマフォースシリーズとして人気があり、ファンの方も多い作品です。


歴史上、世界最大の帝国を作ったモンゴル帝国のチンギスハンの遺体はもとより、陵墓も見つかっていません。
現在、ヘンティー山脈周辺は外国人はもちろん、自国の人でも立ち入れない「立ち入り禁止区域」となっています。

チンギスの陵墓は、このロマンと科学などのフィクションを混ぜ合わせたアクションアドベンチャーになっています。


ネタばれになるのであまり詳しいことは記載できませんが、上巻は前半ではマカオや九龍半島の描写が多く、後半になるとチンギスハンの墓だけでなく、他の歴史事実とも話しが絡まり面白くなってきます。

下巻で主にモンゴル周辺を舞台として進んでいきます。


舞台が適度な長さで展開されるので、飽きずにテンポよく読めます。

ただ、多少現実離れしているので、あくまでフィクションとして楽しむと良いかなと思いました。

2

「歴史的事実」として記載されている情報の中から、モンゴル関連の箇所を一部抜粋します。


ちょっと多くなってしまいましたが、引用・・・

チンギスは先進的な考えの持ち主でもあった。

彼の帝国は初めて国際的な郵便制度を確立し、外交特権という概念を取り入れ、政治の場に女性を登用した。

だが、それよりも重要なのは、モンゴルがそれまでに類を見ないほど宗教に対して寛容だったことだ。
------------------------------------------------------------------------
隠されている財宝の規模といったら、エジプトのツタンカーメンですら足もとにも及ばないだろう。

中国、インド、ペルシア、ロシアなどを征服して手に入れたおびただしい数の戦利品がモンゴルに運びこまれたが、いまだに見つかっていない。
------------------------------------------------------------------------
ソヴィエト連邦の影響下にあった数十年間は、チンギスの名を口にすることさえも禁じられていた。

ヘンティー山脈に通じる道をソ連軍の戦車がふさいでいたため、偉大なるハンの生誕地を訪れたりあがめたりすることすらできなかった。
------------------------------------------------------------------------
ハヤブサの飼育の歴史は、チンギスハンの時代までさかのぼります。
戦士たちはハヤブサを使ってキツネ狩りをしていました。
時にはオオカミも狩りの対象だったらしいですよ。人間を狩ることもありました。
事実、チンギスの専属ボディガードはハヤブサ使いだったんです。
------------------------------------------------------------------------
陵墓の所在地ではないかとして本書に登場するブルカン・カルドゥンは、2015
年にユネスコの世界文化遺産に登録されている。


小説の冒頭やあとがきを見て、著者は「フン族のアッティラがローマを滅ぼす寸前まで行きながら、法王レオ10世との面会で直前になってとりやめた。その理由」など、歴史的事実としてありながら語られてこなかった、ほころびの部分に魅力を感じているのではないかと感じました。



「チンギスの陵墓」は、チンギスハンの墓というロマンを絡めた小説となっていて、モンゴル好きな方も歴史ロマン好きな方にもおすすめの1冊だと感じました。


↑このページのトップヘ