モンゴル人の2012年のお正月は3回あります!

1回目:2012年1月1日

2回目:2012年1月23日

3回目:2012年2月22日

なぜ3度も正月があるのでしょうか?

1回目のお正月は、世界中の国々が採用しているグレゴリオ暦(太陽暦)です。
モンゴルでも、もちろんこの日はカウントダウンをしたりパーティーをしたりして楽しみます。

2回目のお正月は、内モンゴル自治区のチャガーンサルです。
内モンゴル自治区のチャガーンサルは、中国の春節と日を同じにしていますが、祝い方はモンゴル国とほとんど共通している、モンゴル式のお正月の祝い方です。

3回目のお正月は、モンゴル国のツァガーンサルです。
モンゴル国のツァガーンサルは、伝統的なモンゴル暦を使用します。
※「ツァガーンサル」と「チャガーンサル」は同じ言葉ですが、内モンゴルとモンゴル国では発音が少し異なります。

モンゴル人にとっての「本気のお正月」は、今も昔も、断然ツァガーンサル(チャガーンサル)です。日本語に訳すと、「白い月」と呼ばれます。年の始めの月という意味のようです。
だとすると、日本ではツァガーンサルのことを良く「旧正月」「モンゴルの旧正月」という言い方をしますが、「旧」ではなく「モンゴルのお正月」と言ったほうが、より理解しやすいと思います。
そして、日本では中国の「春節」という名称も良く知られるようになってきていますから、モンゴル好きは「ツァガーンサル(チャガーンサル)」を是非とも広めていきたいものです。

ツァガーンサルの日は、モンゴルの皆さんは民族衣装の美しいデールを着て、親戚の家を訪問して回ります。そして、どの家でもボーズをたくさん蒸し、皆が美味しく何十個もボーズを食べて祝います。成人男性はアリヒ(蒸留酒)を沢山飲みます。お酒が好きな人にはたまらない天国です。

冬のモンゴルはあまり観光では知られていませんが、このツァガーンサルの日は、国際女性の日(3月8日)と並んでお勧めです。食べることが大好きな人もお酒が強い人も、ツァガーンサルには驚くこと請け合いです。

また、日本在住のモンゴル人の皆様もツァガーンサルのパーティーを各地で開催しますので、お知り合いやお友達のモンゴル人の方と、日本でツァガーンサルを祝うのも素敵だと思います。

tsagaansar
ヘビン・ボーブ。ツァガーンサルの時に飾られます。


2012年1月24日
みずばしょう

参考Web:
モンゴルの暦法 (いたこ さん)
http://homepage3.nifty.com/itako/mon_jiten103.html

2012年ツァガーンサルの日程について(東京_монголын_чонo さん)
http://71509.diarynote.jp/201112182324564195/

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