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【写真説明】ナランバヤルさん茲肇坤薀殴譽襪気

ウランバートルの私立学校「新モンゴル小中高」の校長が2月1日付で交替した。ナランバヤル校長は、6月に予定される国会議員選挙に立候補するために辞職し、後任に「新モンゴル子ども園」の園主を務めるズラゲレルさんが就いた。

 ナランバヤルさんは、モンゴル・ナショナル労働党(人間党)からの出馬となる。同党は、人民党や民主党など既存政党に対抗する政党として設立され、若年層の支持者が多いとされる。

 ナランバヤルさんは、京都大と東京外語大に留学経験があり、日本にも幅広い人脈を持つ。モンゴル自然環境観光省に勤務していたとき、皇太子時代にモンゴルを訪問された天皇陛下の通訳を務めた。

 後任のズラゲレルさんは、モンゴル初の3年制の高校「新モンゴル高」の一期生。同校は、その後、中学校と小学校を併設し、小中高一貫教育の学校となった。

 ズラゲレルさんは、東京国際大と同大学院修士課程で計6年間学んだ。日本留学の経験から、千葉県船橋市の夏見台幼稚園・保育園をモデルにした「新モンゴル子ども園」を創設し、園主を務めている。

 また、モンゴルの大学で学ぶ人を対象にした無利子・貸付型の新しい奨学金「新モンゴル・マブチ基金」の事務局も担当している。

 ズラゲレルさんは、建築設計技師の夫との間に4人の子どもがいる。

 新モンゴル小中高は、新校長のほかにも、生徒指導部長、小学校の教頭、中学校の教頭が女性。高校の教頭は男性だが、幹部はほとんど女性だ。

 新モンゴル高を創設し、現在は新モンゴル学園の理事長と日馬富士学校の校長を務めるガルバドラッハさんは、長女トゴスさんを学園の専務理事に据え、経営の大部分を任せている。トゴスさんは、山形西高と東北大法学部を卒業、九州大の修士号を取得しており、4人の子どもを育てながら重責を担っている。

 新モンゴル高専(工業高等専門学校)の校長を務めるツェンドスレンさんは、新モンゴル高の2期生で信州大工学部卒。幼い3人の子どもを育てながら、昨年6月、校長に就任した。
 モンゴルは女性の社会進出が著しい。特に教員や医師は女性が多い。また女性の企業家も多く、日本と比べてロータリークラブの会員は女性が目立つ。

▽森修 もり・しゅう 
1950年、仙台市生まれ。元河北新報記者。1998年、山形市で勤務していたとき、たまたま入ったバーでアルバイトしていたモンゴル人の留学生と出会う。以来、モンゴルの魅力に取りつかれ、2005年「モンゴルの日本式高校」、2012年「あんだいつまでも新モンゴル高校と日本」をそれぞれ自費出版。