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2018年2月26日、東京の小学館ビル前で、在日モンゴル人(内モンゴルとモンゴル国)100名前後による抗議街宣伝が行われ、新聞・テレビ・モンゴル国内のニュースでも取り上げられました。
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今年2月15日に発行・発売された「月刊コロコロコミック」No.479 3月号に収録されたマンガ「やりすぎ!!!イタズラくん」(吉野あすみ)に、チンギス・ハンの肖像画に男性の生殖器を描き、更に「モンゴル国の皇帝チンチン」と書いているシーンが、チンギス・ハンを崇敬するすべてのモンゴル人を著しく侮辱するというもので、同誌の自社回収を主に求めるものでした。

抗議街宣に先立ち、23日の時点で小学館は駐日モンゴル大使館に謝罪したものの、内容はあくまで次回から注意するという内容にとどまるものでした。そのため抗議街宣伝では主に、
・雑誌の自主回収
・チンギス・ハンの肖像画への落書きコンテストの中止
・作者の吉野あすみ氏本人の謝罪
(小学館の謝罪文の名義は取締役コミック局担当と編集長のみだった)

が要求されました。
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幸い、デモの終了後、小学館は落描きコンテストの中止を発表しています。

また、大手紀伊国屋書店は全店舗からのコロコロコミック3月号の自主回収を行い、都内のジュンク堂書店をはじめとする書店からも、続々と自主回収が実現しています。
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国内のネットユーザーの間では、小学館はすでにモンゴルに謝罪しているのになぜデモを行ったのかと疑問視する声も多く観られましたが、上の背景を知ればある程度はご納得いただけるのではないでしょうか。

また、抗議街宣を行った主催者の発表では、小学館に抗議文を提出できなかった旨がありましたが、それは単純に、事前の出版社とのアポイントがなかっただけの話ではなかったのかと思います。今はモンゴルの皆様にも、冷静な対応が求められるかと勝手ながら心配しております。
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ともかく一番の問題は、作者である女性マンガ家の吉野あすみ(30)さんが、いまだにtwitterのアカウントに鍵をかけたまま、一切の弁明も謝罪も行っていないことです。

出版社である小学館とコロコロの編集長が謝罪し、
イタズラ描きコンテストの中止も決定し、
大手書店がコロコロの自主回収をすすめ、
それでもなお、
作者の吉野あすみさん本人の謝罪も弁明もなく、
twitterアカウントに鍵をかけたまま逃亡し続けるのであれば、
日本とモンゴルの友好関係を故意に悪化させる「確信犯」と見なされても、擁護のしようがありません。

「国際問題」の「確信犯」が「逃げ続けた」ままでは、
吉野あすみさんの作品の連載継続もコミック化も増刷も、
様々なリスクを背負うことになりかねません。


私は一人の読者として、吉野さんにそうなってほしくないのです。

編集長を通して、
・作者もチンギス・ハンやモンゴルを侮辱したり悲しませたりするのが目的ではなかった。
・編集者との打ち合わせて作品を発表したが、配慮が足りなかったと作者も感じている。
こうした旨を文書で発表すれば、一連の日本とモンゴルの間の「国際問題」は解決します。
連載の打ち切りを行う必要もなく、コミック化においても必要最低限の編集で済むでしょう。


小学館の編集長と吉野あすみさんはよくよく話し合われ、
できるだけ早く方針を決定することをお勧めします。
「イタズラくん」は、産みの親である吉野あすみさんの助けを、きっと待っています。


参照:
コロコロコミック大炎上、在日モンゴル人による抗議デモ
モンゴル情報クローズアップ(2018.02.26)
http://mongol.blog.jp/2018/02/26/51973138

チンギス・ハーン冒涜にはなぜモンゴル民族は激怒するのか
モンゴル情報クローズアップ(2018.02.25)
http://mongol.blog.jp/2018/02/25/51972993

コロコロコミックのチンギス・ハン侮辱問題で出版社と作者が行うべきこと
モンゴル情報クローズアップ(2018.02.24)
http://mongol.blog.jp/2018/02/24/51972862

朝青龍も激おこぷんぷん丸「先祖バカにするお前ら‼️品格がない日本人‼️」
モンゴル情報クローズアップ(2018.02.22)
http://mongol.blog.jp/2018/02/22/51972733

吉野あすみtwitter
https://twitter.com/yoshinoAsumi

在日モンゴル人ら、小学館前で抗議デモ 「漫画で神様侮辱」
産経新聞(2018.02.26)
http://www.sankei.com/affairs/news/180226/afr1802260026-n1.html
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