2018年2月23日、小学館と「コロコロコミック」の編集長は、同誌に収録された「やりすぎ!!!イタズラくん」(吉野あすみ)のマンガに、チンギス・ハンを著しく侮辱していると解釈された内容が含まれていることに抗議した駐日モンゴル国大使館に対して、謝罪文を提出しました。
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謝罪文の内容は、「貴国(モンゴル国 筆者駐)国民ならびにチンギス・ハーンを敬愛する全ての方々にご不快の念を抱かせましたこと、深くお詫び申し上げます。」とあり、モンゴル国に限らず内モンゴル自治区のモンゴル人や、周辺諸国のチンギス・ハンを敬愛するモンゴル系をはじめとする諸民族にまで幅広く謝罪したと解釈でき、その点は一定の評価ができます。
しかし、「今後はかかる事態を招かぬよう、貴国の歴史・文化に関する知見を深め、一層の配慮をして参る所存です。」とあります。
ここが大きな問題です。

問題1 雑誌の回収をはじめとする具体的な対策が書かれていない。
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チンギス・ハンは全てのモンゴルにとって、歴史上の偉人である以上に、民族の象徴であり、崇敬と信仰の対象です。台北の国立故宮博物院に収蔵されている肖像画の額に、「チンチン」と男性の生殖器を描き、さらに男性の生殖器が本体と描いた表現は、完全な侮辱行為です。

そして、「キミも足利義満&チンギス・ハンの落書きに挑戦だ!!」と、一般読者にチンギス・ハンの肖像画を印刷したハガキ頁をつけ、読者である日本の子どもたちにいたずら書きを募集しています。更に肖像画についても、「顔も体も描きこみスペースありまくり。」という煽り文句まではいっています。
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締め切りが3月14日、発表がコロコロコミック5月号(4月14日ごろ販売)で懸賞当選者を発表する旨も書かれています。
そのため、
・全国書店からのすみやかな自主回収
・コンテストの中止の告知
・コミック化に際しての問題箇所の適切編集
・次号における同作品内での謝罪文の掲載
の約束と実行が、それぞれ最低限不可欠です。


2.作者本人が謝罪も弁明もなく逃亡している
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インターネット上で朝青龍さんをはじめとするモンゴル人の皆様からの抗議が起こった直後から現在もなお、作者の吉野あすみ氏は、自身のTwitterアカウントに鍵をかけて一切の説明責任を放棄し逃亡しています。
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そればかりか、「色んな意味でリスキーなネタに挑戦」と、作品発表前にすでに問題があることを作者自身が自覚した上で原稿を提出していたことが分かります。
これでは、いくら小学館取締役第二コミック局担当の佐上靖之さん、コロコロコミック編集部編集長の和田誠さんがいくらモンゴルに謝罪しようが、肝心の読者の子どもたちに示しがつきません。

たとえ作者本人にチンギス・ハンやモンゴルを侮辱する意図がなかったにせよ、表現に配慮が欠けていたことを吉野あすみ氏本人が弁明しない限り、モンゴル人は納得しないでしょう。

吉野あすみさんは、モンゴルへの誠実な弁明を通して、日本の少年マンガ家としての誇りとプライドを、子どもたちに示して下さい。

また、2月27日(月)には、都内在住のモンゴル国と内モンゴルのモンゴル人有志を中心に、抗議デモを行うことが決定しました。
なぜなら謝罪文の内容には一定の誠意こそ感じられるものの、上記の具体性に著しく欠けているからです。


チンギスハーンを侮辱した行為に対する抗議デモのご案内
https://www.facebook.com/mongol.jp/posts/1601101683259466
1、時間:2月26日(月曜日) 集12:30 デモ実施 13:00〜15:00
2、場所: 小学館 ビル前(東京都千代田区一ツ橋2丁目3番1号)
3、最寄駅:神保町 駅 A8出口
4、連絡人: gandush:090-6516-9788(Dushi Ganndushi)


モンゴルは日本の友国です。
東日本大震災の際、モンゴルの皆様は全員が一致団結して日本に国際救助隊・救援物資・寄附金をご提供くださいました。両親のいない施設での生活を余儀なくされる孤児の皆様も、自分が手にするわずかな貯金を「日本のために」と日本大使館に届けてくださり、日本の被災者を激励する無数の手描きの絵をプレゼントくださいました。モンゴルは国と国、あるいは民族と民族との利害関係をはるかに超越した、「友好国」以上の「友国」なのです。ここで言うモンゴルは、モンゴル国をはじめとする、全てのモンゴルを意味しています。
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同月22日には、日本に訪問されたダムディン・ツォグトバータル・モンゴル国外務大臣と日本政府が会談。日モ経済連携協定(EPA)の着実な実施や、北朝鮮問題の緊密な連携の継続で一致しました。また、内モンゴル自治区のモンゴル人の皆様も、留学に、ビジネスに、様々な分野で日本で活躍し、日本人の内モンゴルでのビジネス・文化・教育など様々な分野で協力し合っています。
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小学館の「コロコロコミック」といえば、藤子・F・不二雄さんの不朽の名作「ドラえもん」が創刊号から連載された、日本の少年マンガ雑誌の金字塔の一つです。
「ドラえもん」は、特に東アジアや東南アジア諸国をはじめとする世界各国に現在も人気を博している、日本を代表する少年マンガです。

モンゴルに対しても、日モ関係に対しても、コロコロコミックに対しても、出版社と作者の両方が本当に誠意ある態度を示して下さらないと困ります。

2月27日の抗議デモと小学館・作者の対応に、注目です。

2018年2月24日
みずばしょう

参考:
朝青龍も激おこぷんぷん丸「先祖バカにするお前ら‼️品格がない日本人‼️」
モンゴル情報クローズアップ(2018/02/22)
http://mongol.blog.jp/2018/02/22/51972733

コロコロ漫画にモンゴル大使館が抗議文 チンギス・ハンの顔に落書き...「非礼な行為」「非常に残念」
Jcast(2018/02/23)
https://www.j-cast.com/2018/02/23321978.html


「漫画でチンギス・ハンを侮辱」モンゴル政府が抗議 小学館が謝罪 元朝青龍も怒り
産経ニュース(2018/02/23)
http://www.sankei.com/entertainments/news/180223/ent1802230016-n1.html