前編からの続きです)

〜ハーン銀行加藤頭取〜
データ:Real Quarterly GDP growth YoY
GDP成長率は2013年には17%という数字であったが、今年は二桁台はいかないであろう。6%代がやっとで今年は終わるのではないか。

データ:Gross Foreign Reserve
データ:Exchange rate
100億を切るかぐらいになっている。為替は安くなっている。習近平のスワップ協定で変化があった。外貨準備不足は否めない。

データ:M2(マネーサプライ)
データ:Total Bank loan outstanding amount(未償還公債)
モンゴルトゥグルクがタイトになっている。銀行の預金が増えなくなっている。夏休みであったが・・・

データ:Overall non-standard loans(不良債権)
マイナス成長であったが、不良債権が20%から9%に減少した。
(---> 貸し倒れ損失が9%に減ったというけれども、かなり多いと言える・・・貸した金が帰ってこない、担保無しのローンはモンゴルではあり得ないと考えられる・・・。担保ありでも9%という・・・)

データ :CPI(消費者物価指数)
一桁にするという話があったが、インフレが戻ってきてしまった。価格規制のあるガソリンでも一度値上げがあった。価格規制の無いものは値上げする一方である。モンゴルの金融市場は90%がコマーシャル銀行である。どこも似たようなものになってしまっている。日本のように生保や地銀でやりとりするということがない。
預金がタイトなものになってきている。

データ:Policy rate(公定歩合)
引き上げが行われた。

データ:Monthly Trade Balance
ほぼ赤字状態。

FDI(海外直接投資)
大幅に減少。

【2014年8月の最新データ】
インフレ率は15%から13.8%へ。
夏の間は貿易収支が黒字であった。夏休みの間にオユトルゴイの輸出が増えた。
為替はまた為替安に戻ってきている。
不良債権:増えている。
インフレが戻った:消費が落ち込んでいる。売り上げが下がっている。クレジットで買い物がしにくくなっている。
マネーサプライ:これも止まっている。いよいよ消費にも回ってきている。
スワップ:トゥグルクを人民元にするとドルを増やすことができる。しかし期日が来たら人民元に戻さないといけない。

【Bank of Chinaの噂について】
駐在事務所に中国人が10数名いると噂されている。30人のスタッフがいるとされている。駐在事務所は基本的に営業はしてはいけない。情報収集をする役割である。貸し出したいとき、クロスボーダーで本当はいけないけれどもできるようにしているのではないか。モンゴルのローカルバンクは、競争力が無い・だらしない・金利が高いと言われることがあるが、外銀にやれば金利がさがる。外銀には反対の立場であるが、それは競争的なのを嫌うのだけでなく、母国から機会があるかどうかおいしそうであればいるしなければ撤退する立場であるためである。

外銀に対してモンゴル当局が規制をかけるべきであるのに、実態として母国からやって欲しいことをやっている状態になっているのではないか。外国企業を自国の利益のためにしているかを規制するべきである。

(以下、参考画像)
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↑チンギスハーン空港にあった、中国銀行のウランバートル代表所(駐在事務所)の看板。玄関口にこのポスターがある意義は大きいと言える。

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↑ウランバートル市内の相撲会館の前にあるゴロムト銀行の支店の看板に、中国語表記が。右翼系民族団体であるダヤルモンゴルなどが中国語の看板のあるところをことごとく破壊した行動があったにも関わらず中国語表記の看板を出す意義は大きい。

【金利について】
トゥグルクの金利は平均で19.3%、ドルは13.2%。インフレは14%から15%。実質金利は5%である。

モンゴルの金利は規制がない!いつでも金利の設定ができる。トゥグルクの金利は競争的である。トップ4~5行の寡占かもしれない。

いまでは、預金を集めるしかトゥグルクを集める方法がない。ほとんどが定期預金である。これは外銀でも同じ。
Bank of Chinaのような外銀が来たとしても同じである。だれがやっても同じ競争になる。

Bank of ChinaのSigning Ceremonyではモンゴルに貸すのはモンゴルのためになるとあった。Ulaanbaatar Postに中国をサポートするコンサルティング会社の宣伝があった。銀行としては一生懸命になっている。日々競争状態にある。

〜質問(答えの要点のみ)〜
・投資信託、投資家の中にはemerging market好きがいる。そういうのが大好きなファンドがいる。モンゴルはシングルBの格付け。もう少しでジャンクボンドとなる水準。モンゴルは大変である。

・ゾース、アノド銀行の破綻、セイビング銀行の破綻があった。規制を導入した。ディスクロージャー、透明性を高めた。預金保険があるが、これはモンゴル人だけの対象。外国人は対象外。銀行保険は2013年から。保証はたったの2,000万トゥグルク。

・Related partyが一部5%までであった。ルールがなかった。モンゴルのrelated partyは広い。これは日本でも苦労するところ。ハーン銀行はrelated partyを開示している。

(以上)

ちなみに、以下は配布資料です。

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